エア マックス 98を選んだガブリエルは、スペイン語で「混合」を意味する「La Mezcla」という名称のシューズを製作。「私の属するコミュニティの多様性を強調するシューズにしたかった」コンセプトについて彼女は説明する。「私のデザインは、ニューヨークらしさを生み出している人々がテーマ。カラーと素材を使って、異なる肌の色、自由の女神、コンクリートジャングル、ニューヨーク市を囲む川や海を表現しているの」

ガブリエルは、他の5人の勝者と一緒にNike本社を訪問。Nikeのデザイナーからアドバイスをもらい、試作品を改良した。本社に到着して、自分のシューズの初期のサンプルを見た時はとても驚いたという。「サンプルを見た時は、信じられない気持ちだった」彼女は振り返る。「私が想像していた通りのものが目の前にあったから」

ガブリエルは、ラテン系アメリカ人の第一世代であることを誇りに思っている。そして、自身の成功から他の人たちへの道が切り開かれることを願っている。「私のコミュニティは、見た目や出身地に関係なく、その人をそのまま愛し、受け入れることを教えてくれた」彼女は説明する。「ニューヨークのシューズは、世界中の誰もが共感でき、楽しんで履いてもらえるものにしたかった。次世代にインスピレーションを与えたいと思ったの」