
AIR FORCE TRILOGY
隠れた魅力
エア フォース 1シリーズは、コート用シューズとオフコート用シューズの両方の世界を切り開いてきた。バスケットボールコートでは、フォース シリーズによってNike Airクッショニングが試合に登場。スポーツに変革をもたらすバージョンが次々と生まれ、その進化がエア フォース 1の誕生へとつながった。オフコートスタイルでは、ドン Cによって伝説的なシリーズから生まれた名作を称えながらも、高級感あふれるシューズが生まれた。ここでは、ドンのコンセプトについて掘り下げ、彼のAF-100のデザインに影響を与えた歴史的なシューズを振り返る。

1982年に登場したエア フォース 1は、それまでのNikeのバスケットボールシューズとはまったく異なっていた。このシューズこそ、Nike Airクッショニングを初めて搭載したバスケットボールシューズだったからだ。その画期的なテクノロジーと新しいデザインにより、シューズは瞬く間にバスケットボールの世界を超越し、東海岸の都市部でファッションアイコンとして定着していった。ドン Cにとっても、エア フォース 1は、スタイルを引き立てるマストアイテム。1982年発売のシルエットは、フォース シリーズをイメージした彼のハイブリッド型AF-100シューズのベースにもなっている。クラシックなNike Airソールやシューズ全体の高さなどのディテールが、ドンのデザインにも取り入れられている。

1987年、エア フォース 1のオリジナルバージョンに続くシューズとして強い印象を残したエア フォース 2が誕生。Nike Airがバスケットボールコートに登場して5年後のことだった。レザーのオーバーレイの後ろにTPUのディテールとSwooshを重ね、デザインに奥行きをもたせている。ドンのデザインにも、TPUヒールや層になったSwooshなど、エア フォース 2特有のディテールが使用されている。

エア フォース 3は、フォース シリーズのなかで最も大胆なデザインと言っていいだろう。大きなロゴ、増量されたアイレット、ディテールが施されたソールを備え、コート内外で強い存在感を放つ。ドン CのデザインしたAF-100にも、エア フォース 3の最もアイコニックなディテールが使用されている。彼独自の洗練されたタッチが光る、エア フォース 1とジャスト ドンのファンのために生まれた新しいスタイルだ。高級感と繊細さを備えながらも大胆さが残るエア フォース 1 HI Just Donは、フォース シリーズの原点となった最初の3つのシューズを称えている。