突破力はAIRで進化する

丸山選手が得意とするプレーの1つが中盤の密集地帯でのドリブル突破。細かいボールタッチとステップ、緩急をつけたスピードで相手を置き去りにする。

細かいボールタッチの中で、一度進行方向とは逆に1ステップ踏む「反発ステップ」を入れることで相手の重心をずらしつつ、自分のタイミングで一気に相手を抜き去る。
地面を踏み込んだ時に、マーキュリアルに組み込まれたZoom Airユニットの反発力が、
さらなる加速をもたらす。

縦へ素早く抜けたあとに、鋭利なカットインでゴールへ迫る。左足で踏み込むことで、
相対するディフェンスの意識を縦へ誘導し、右足のアウトサイドで
一気に内側に切り込む。Vaporposite+のグリップ加工が施された柔らかいアッパーが、
ハイスピードでの最適なボールタッチをサポート。
Tri-Starスタッズがしっかりと地面を捉え、急激な方向転換にも対応する。

ミッドフィルダー(＝2列目の選手)が相手の意表をついて一気に前線へ駆け上がることでゴールへのチャンスが飛躍的に増加する。丸山選手は、トップスピードを維持したまま繊細なボールタッチでディフェンスラインを突破する。

パスを出す前の足元に注目。ポイントは、ボールを蹴る際に軸足を少し浮かせて、次の動作の一歩目を意図的に速くしていることだ。さらに、パスを出した後の右足の反動をうまく活用しながら、前線へ向けて一気に加速している。

全力で相手ディフェンスラインの間を駆け、スピードを維持したままフィニッシュまでもっていくには繊細なトラップ技術が求められる。丸山選手は、ボールをトラップする際に少しジャンプすることでボールの勢いを自然と受け流してスムーズにシュート体勢まで持ち込んでいる。Zoom Airのクッショニングが、彼の持ち前の柔らかいトラップをサポートする。

次回のマーキュリアル ドリルは、市立船橋高校サッカー部で
サイドバックを担う佐藤選手。時にはディフェンスから果敢に攻めに転ずる
サイドバックのポジションに必要な速さを紐解く。