気持ち良さそうなスポットを見つけたら、まずはマット代わりに持って来ていたブランケットを広げて、ゴロンと寝っ転がってみる。大きく息を吸い込み、ゆっくり目を閉じる。これだけで充分気持ちが良い。

意識がどんどん身体の中に集中していくのを感じる。目を開けて、視界に広がる自然を身体の中に目一杯吸い込もうと、もう一回深呼吸。

今度は起き上がって、靴下を脱ぐ。
顔を上げて姿勢を正して手を真っ直ぐに下ろして“山のポーズ”をとってみる。山という名前が付いていることもあって、実際の山を前にポーズをとっている事実に少し笑が浮かんでくる。
次はそのまま手を前に地面へと伸ばして、ダウンドッグのポーズ。ヨガのポーズは、犬や猫、牛など動物の名前が使われていることが多いからか、どこか親しみやすく感じる。

せっかくこんなに自然があるのだから100％感じてみたいと、素足で芝生の上に立ってポーズをとってみることに。最初は少しひんやり感じたけど、すぐに慣れた。足の指をぎゅっと閉めて、しっかりと地面を踏みしめてみると、ますます大地と直に触れ合えているように感じることができた。

やっぱり、自然の中で身体を動かすのは特別で、気持ちが良い。座って目をつぶる。鼻から吸ってゆっくり口から出す。いつも当たり前にやっている呼吸を意識し気がつかせてくれるヨガ。それは、どこか自然と触れていない環境で過ごすことに慣れてしまっている自分に気がつくこととも、少し似ている気がする。
さあ、外に出て大地と一緒に遊びに行こう。