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ナイト トラック

隠れた魅力

Nikeにとって、1970年代はSwooshがアスリートの間で圧倒的な人気を確立した記録的な時期。製品やシューズはアスリートのために制作されていたが、あらゆる分野の有力者たちが注目し、自分たちのスタイルを欲しがった。Nikeのカルチャー&ヘリテッジ担当シニアディレクター、ネルソン・ファリスはその時代の生き証人。1978年のナイト トラックは、有名なニューヨークシティのディスコ・クラブ「スタジオ54」と、その後援者と従業員のために作られたNike LDVをベースにしたモデルだった。

このデザインは、ニューヨークなどのシーンに詳しい、あるNike販売員のおかげで誕生した。「ニューヨークに戻ってきて、スタジオ54によく通っていたセールスマネージャーがいた。スタジオ54は、当時一世を風靡したクラブだ」とファリスは言う。「彼はスタジオ54に通うみんなのために戦力でシューズを作っていた。ダンス用にする必要があったので、底を滑らかにして、全体を輝かせたんだ。ナイト トラックはそうやって完成したのさ」。

非常に限られた数量だったが、このデザインは瞬く間にヒットした。「市場で大当たりして、『よし、シューズも、服もNikeにしたぞ!』といった具合だったよ」と、ファリスは興奮気味に振り返る。

短期間販売されたナイト トラックと同様に、Nikeは非売品のローラースケートバージョンも制作していた。従来のナイト トラックを、4輪のスケートの上に載せたプロトタイプだ。振り返ってみても、ナイト トラックは、ファリスの趣味によって作られシューズだ。「純粋な楽しみのために作ったんだ。スポーツにインスパイアされた結果、非常に快適なフィット感になった。素晴らしい履き心地のスポーツシューズだから、いつでもダンスフロアに飛び出せるよ」とファリスは説明する。