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Inside the Vault: Air Jordan X & XI

X MEETS XI

隠れた魅力

マイケル・ジョーダンが新たなキャリアに挑戦している時期に発売されたエア ジョーダン 10は、その後に続く究極にシンプルなシューズ、エア ジョーダン 11に大きな影響を与えた。滑らかなデザインラインとシンプルな配色を共通点とする2足の特徴的なシューズは、1995年にイースタン・カンファレンスのセミファイナルで顔を合わせることになる。

オーランド・マジックで見事なガードを見せ活躍したニック・アンダーソンは、オーランドのカラーを使ったオリジナルバージョンのエア ジョーダン 10に自分らしさを加えて履きこなしていた。「オーランドのカラーのシューズを受け取った時はとてもクールだと思った。それに、背番号の『25』も入っていたんだ」ニックは当時を振り返る。「あと、シューズの側面に『25』が入ったブラックのバージョンも持っていたよ」

エア ジョーダン 10 PEはニックのために特別にデザインされたものだったが、オーランドをイメージしたカラーは1995年のエア ジョーダン 10 シティシリーズの一部として登場している。シカゴ、ニューヨーク、オーランド、サクラメント、シアトルを表現したシティシリーズのシューズは、オリジナルバージョンのエア ジョーダン 10の中でも最も特徴的かつ人気のあるスタイルだ。

Inside the Vault: Air Jordan X & XI

ニックがプレーオフで着用したエア ジョーダン 10は洗練された印象を残したが、彼のシューズに向けられていた視線は1ゲーム目でマイケル・ジョーダンに奪われることになる。MJは背番号「45」の入ったジャージーを着用し、史上初公開となるエア ジョーダン 11を履いてコートに登場。空気が一瞬で変わるような歴史的な瞬間だった。

ホワイト、ブラック、ダークコンコルドのカラーを使い、ヒール部分に背番号の「45」のステッチをあしらったシューズ。マイケル・ジョーダンは何の前触れもなく真のジョーダンスタイルで姿を現した。現在もコレクターたちの間で絶大な人気を集めるシューズは、MJが着用してコートに登場した瞬間に「究極のシューズ」の地位を獲得したのだ。

Inside the Vault: Air Jordan X & XI

マイケル・ジョーダン以外のシカゴ・ブルズのメンバーは、ブラックをベースにしたシューズを履いていた。MJのコンコルドは、リーグのユニフォームの規定に反するものだったのだ。あまり多くの人には知られていないが、マイケルはこの規定を破り、再びConcordを着用して2ゲーム目に登場。この時には、彼は以前の背番号「23」のジャージーに戻っていた。そして2ゲーム目で見事なパフォーマンスを披露すると、エア ジョーダン 11 'Concord' は、ブルズの歴史的な1995-1996シーズンまで再びその姿を見せることはなかった。

誕生から23年の時を経て、2つのアイコンがオリジナルを忠実に再現したスタイルで復刻。この2足には、1995年に行われたイースタン・カンファレンスのセミファイナルの思い出と懐かしさが詰まっている。

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