ルナ フォース 1 アクロニウム
デザイン誕生まで
エロルソン・ヒューのブランドであるAcronymはイノベーションと機能的なアパレルの開発で成長してきた。彼は、何事にも革新的な発想で挑み、機能性の向上、つまりは日常生活を進化させる方法を追求している。2015年に登場したアクロニウム x ルナ フォース 1は、定番エア フォース 1の機能面を向上させ、かつてない履き心地を実現した。そのシューズがスタイルはそのままに、色あせないオールホワイトのカラーで復刻する。
革新的なフォースモデルのアイデアは2013年からあった。ヒューは、このモデルを細部まで評価し、単なる機能の調整役だけでなく、リスクもいとわないという立場から、プロジェクトに関わっていった。「私たちにとっては、神聖なものというわけではなかったので、自由にやれたと思います。少し過激にね。」と彼は振り返る。このような思考が根底にあるから、ヒューと彼のチームは機能向上について気兼ねなく考えることができた。アイコンを進化させるため、焦点をシューズの着脱プロセスの向上に直ちに変えた。「すぐに、シューズの着脱に重点を置くようになりました。まず、ジッパーに注目し、次に全他的な構造を見直し、プロトタイプを即座に製作しました。パンクロック的な発想で。」
その後、ジッパーの位置に注目した。ヒューにとってジッパーは、クラシックなデザインに無理やり当てはめるものではなかった。「既存のデザインに新しい要素を組み合わせるのではなく、限りなく独自のデザインにし、シューズに一石を投じるものにしたいと考えました。このシューズを同列に並べられるものにしたかった。だから、ジッパーの両端をはみ出して、そのままにしたんです」
爽やかなオールホワイト仕上げのシューズが誕生し、ヒューのアクロニウム x エア フォース 1 LOWデザインが、エア フォース 1を世界の定番にしたカラーの中に永遠に刻み込まれる。