
PSNY X エア フォース 1
デザイン誕生まで
エア フォース 1の35周年にあたり、Nikeはパブリックスクールのダオイー・チョウとマックスウェル・オズボーンに、このクラシックなシューズのアレンジを依頼した。「エア フォース 1は完璧な形状のシューズだし、僕らのお気に入りのスタイルでもあるんだ」ダオイーは語る。「最初にこの話をもらった時、僕らは『すでに完璧なものを、これ以上良くすることなんて無理だ』って思ったよ」
Nike本社を訪れた2人は、初期のデザインにミニマルで持続可能なアプローチを採用。また、バスケットボールとニューヨーク市におけるエア フォース 1の伝説的な歴史にもヒントを求めた。ホチキスやのりを使った4時間にわたる作業で完成したのは、ホワイトのエア フォース 1 LOW、MID、HIGHのパーツ組み合わせたユニークな試作品。「まず、LOWかHIGHのアレンジをしたいってアイデアがあったんだ」ダオイーは振り返る。「それから、無駄を減らしたいという僕らの思いと社会的責任に対するメッセージを込めたシューズにしたかった」

PSNY x エア フォース 1 HIGHには、HIGHのシュータン、羽のついた履き口、ストラップ、MIDのバックタブ、LOWのベースをミックス。アイステイは裏表どちらでも使用できるリバーシブルデザインで、取り外しも可能なので、シューズのスタイリングの幅を広げる。「すべてのパターンをそのままの形で残したかったし、新しい染色法や素材を使うことも避けたかった」ダオイーは説明する。オリジナルバージョンの内側に施されたジグザグのステッチは、今回外側に施された。

また、ダオイーとマックスウェルは、Nikeの開発者が製品の詳細を示すために使う原始的なサンプルタグに着目。この形式をPSNYのエア フォース 1のハングタグとして使えるようアレンジし、「NYC STREETS(ニューヨーク市のストリート)」や「YOUR CHOICE(キミのチョイス)」などのユーモラスな説明文を加えた。

カラーについては、パブリックスクールを象徴するブラックとホワイト以外の選択肢はないように思えたが、ホワイトのバージョンを実験的にグレーに染めたあと、3つ目のカラーを製作することにした2人。シューズはすべて、シューズボックス内でスクリーンプリント入りプラスチック製バッグに入った状態で販売される。