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iSPA リアクト WR

デザイン誕生まで

Nikeのデザイナーは常にあらゆるレベルのアスリートをイメージして制作を行っている。昨年、フューエル フットウェア イノベーションチームは、より抽象的な概念、つまり天候や活動などにおける不測の事態をアイデアとして取り入れることを決めた。それを念頭に置いて、彼らは哲学と一連のデザイン理念を展開し、それを「Improvise, Scavenge, Protect, and Adapt(工夫する、使えるものを探す、保護する、応用する)」、略してiSPAと名付けた。

この新しい哲学は、新たな創造と問題解決の方法をもたらした。「私たちはこれにより、Nikeのさまざまな部門間で連携して作業しているというプロセスを理解し始めました」とデザイナーのダリル・マシューズは言う。「私たちは既存のイノベーションやアイデアを掘り起こし、自分たちの範疇に取り込んでいたのです」

最初にリリースされたナイキ リアクト LW WR MID iSPAは、ルナテラ アークトスからヒントを得た、軽量で4方向に伸縮する耐水性に優れたアッパーに、ナイキ リアクト エレメント 87のソールを組み合わせたもの。大幅な変更を想定してデザインされたが、最終的に大都会に住む人々のためのギアというアイデアがメインになった。

一足目のiSPAシューズがミッドカットだったのに対し、最新バージョンはローカットでシンプルな外観。デザイン担当のエリック・イケダは、史上最大の非常事態の1つに触発されて制作したと言う。「映画『アポロ13号』に、ダクトテープで二酸化炭素の流入を防いで乗組員の命を救うというシーンがありました。このおかげで乗組員は引き続き呼吸ができるようになり、宇宙で数日生き延びることができたのです」。このダクトテープによるアドリブが彼のアプローチに影響を与え、iSPA リアクト WR LOWのテープのようなアッパーが生まれたのだ。

真っ平らな足の表面を利用し、シューレースが横方向に先細りになるようにしてフィット感を向上させている。さらに、シューズ内部のテープのような「包帯」が、固定感とかかとのクッショニングを生み出している。少し崩れたSwooshは、非常事態においてアドリブですばやく何かを生み出すというアイデアを反映したデザインだ。

iSPA リアクト WR LOWは、ベルベットブラウン、サミットホワイト、ブラックの3色で新登場。