オリジナルモデルのヒントとなったのは、自然界で最も重要な要素、水である。エア マックス 97 ウルトラのデザインは、途切れることのない力強い水の動きを表現している。人気のメタリック仕上げは新幹線へのオマージュで、「未来と過去をイメージしたもの」とアーロンは語る。溶接したリフレクティブ (反射) 素材のラインは、現代の都市のペースを表現し、シューズを未来へと導く。

現代的にするということは、従来の制限にとらわれることなく、シューズのアイデンティティを構築することを意味する。「過去にはできなかった方法で、表面を調整することに成功した。以前なら、切り落とすか別の種類のメッシュやパネルを継ぎ合わせるかしかなかった」とアーロンは語る。すっきりとしたデザインには、ジャカード素材を使用した一体型のウーブンアッパー、非常に柔らかい履き口、改良されたアウトソール、つま先からヒールに伸びたフェードカラーを採用し、伝説的なスタイルを称えている。

このシューズがほかのシューズと大きく異なる点は、昼と夜で違った表情を見せることだろう。「ファッションに取り入れやすく、どんなスタイルにも合わせやすいデザインなんだ」アーロンは説明する。放射状のリフレクティブ素材は、エア マックス 97の代名詞とも言える。オリジナル誕生から20年の時を経た今も、唯一無二の魅力を放つ。