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REMIXING THE 13
エア ジョーダン 13
ロサンゼルスのダウンタウンを拠点に活躍し、シューズの外科医と呼ばれるドミニク・シャンブロン。意外性のある上質な素材でスニーカーを改造するビジネスが成功を収め、確固たる名声を築いている。エア ジョーダン 13 Bredモデルを一新して発売するため、Jordanブランドに携わる12名の仲間を集結させた。シューズの外科医が用意したのは、ブラックのイタリアンスエード製パイソン、通気孔を入れたスエード、最高級裏地に使用する日本製織物と加工用の工具。シャンブロンがデザインした初代AJ 13はローカットだったが、今回はBredカラーで初めてのハイカットをリリースする。

AJ 13の独特な構造について、ドミニクは「デザイン構想、パッド、縁取り、アイレットへのシューレースの通し方などのすべてがユニークだ」と語る。「AJ 13で特に気に入っているのがホログラム。ソールにスエードのカバーを付けたのは、これが初めてじゃないかな。当時としても極めて個性的なデザインだったはずだ」

シューズの外科医は語る。「これまで手掛けた中でも、おそらく難易度は今回が一番高かった。何しろ汚れやすいスエードのソールをはじめ、ホログラム、リフレクティブ素材、アイレットなどの特殊なディテールを使用するのが前提だったから。他のシューズをまねて少しだけ変化を付けるとか、普通の人が気づかないようなディテールを変更する近道もあった。でもこのAJ 13は、できるだけオリジナルに忠実なデザインを再現したかった。Jordanシューズの多くは、デザイン性ゆえに構造がとても複雑だ。製造を簡素化するため、安易な方法を選ぶことも考えられない。重要なのはデザイン。シューズの見た目と機能性だ。製造コストを削減する工夫なんて、まるで関心がなかった」
