2002年誕生
SB ダンクの15年
ナイキ SB ダンクの15周年を記念して、時代を沸かせたスニーカーが再登場。Nike SBが誇るDunkシューズを振り返ってみよう。
REESE DENIM
SB ダンク LOW プロ
初期のSB ダンクは、スケートボーダーからヒントを得たデザインが多い。デッキのグラフィックの時もあれば、彼らのファッションを参考にした時もあった。2002年、ダメージ加工を施したシグネチャージーンズを発表したプロスケーターのリース・フォーブス。そんな彼のシューズ造りを支えたのが、アートディレクターとしても成功を収めたナタス・カウパスだった。彼は初期サンプルのソックライナーに芸術的ディテールが施したが、製品化されたシューズに採用されることはなかった。
SEA CRYSTAL
SB ダンク HIGH プロ
ナイキの副社長サンディ ・ボーデッカーは、Nikeの季節別のカラーパレットに目を通しながら、子供の頃コネチカット州のビーチで集めた、色あせたシーグラスを彷彿とさせるカラーに出会った。こうして誕生したのが、ダンク HIGHのSea Crystalモデル。2004年にリリースされ、ピッグスエードを使ったダンク HIGHの初期モデルの1つでもある。ピッグスエードが、シューズの鮮やかなカラーを引き立てる。
CALI
SB ダンク LOW プロ
Nike SBの2代目プロダクトラインマネージャーであるクリス・リードは、カリフォルニア州生まれ。近年、オレゴン、ニューヨーク、パリ、東京、ロンドンをテーマにしたシューズをリリースしてきたSB。次は自分の故郷をテーマにしようと思いつく。SBのスタッフ数名はカリフォルニア州で生まれ育ったため、2004年、そのアイディアに多くが賛同した。
DIAMOND
SB ダンク LOW プレミアム
オリジナルのColors Byコンセプトから派生した、Team Managerシリーズの1つであるこのダンク LOWモデル。SBチーム所属のスケートボーダーと、彼らの人生に影響を与えた物事や人々を称えるシリーズでは、製造チームマネージャーを選出し、彼らにシューズのアレンジを委ねた。そして、広告にはスケートボーダーを起用。ブレーザー HIGHをミッキー・レイズ、FCをトニー・ハイツ、チーム エディションをハンター・マレイラ、ダンク LOWをロビー・ジェファーズがそれぞれ担当。そして2005年発売のシリーズ史上最も名を馳せたダイアモンド ダンク LOWはニック・ターシェイが手掛けた。
SBTG
SB ダンク LOW プレミアム
マーク・ウォン(「Sabotage(サボタージュ)」主宰)の原点は、人気モデルを手描きのグラフィックやパターンでアレンジするシューズのカスタマイズ。独自に作られた芸術作品である彼のシューズは、高い人気を誇り、Nike SBが本格的に動き出した頃には、彼のアーティストとしてのステータスは確立していた。Nike SBは常に、ダンクを新しくユニークな世界観へと導くアーティストを探していた。マークはまさにそのアーティストだった。Nike SBは喜んで彼を迎え入れ、2006年のダンクにSBTGの作風を取り入れた。SB ダンクがこの15年で築き上げたレガシーは不朽のものだ。