ヨガを始めるのに欠かせない10個の用具
購入ガイド
ヨガスタジオに足を踏み入れる前に、基本的な用具やアクセサリーなど、必要なものを揃えておこう。 ここでは、購入しておきたいヨガ用品を紹介する。
ヨガを始めたばかりの人にとっては、目の前に未知の世界が広がっているような気分かもしれない。だが、ヨガからは得られるものは多いため、ぜひ期待をもって取り組んでほしい。 ヨガには5,000年の歴史があり、心身の健康に数え切れないほど多くの効果をもたらしてくれる。 ヨガのポーズを学ぶにつれて、筋力、柔軟性、睡眠の質の向上のほか、ストレス緩和や心機能の改善を実感できるようになるだろう。 これらはすべて、アスリートとしての成長を後押ししてくれるものだ。
ヨガスタジオで開催されるヨガクラスに参加するためには、基本的なヨガ用品を揃えておく必要がある。 また、ヨガのフローに慣れてくると、特定のヨガウェアやヨガアクセサリーを購入したいと思うかもしれない。 以下では、セッションから最大の効果を得るために必要だと思われるヨガ用品を紹介する。
ヨガを始めるのに欠かせない10個の用具
1.ヨガマット
ヨガマットは、多くのヨガ講師がクラスへの持参を求める用具。自宅でヨガに取り組む時のためにも用意しておきたい。 良いヨガマットは、優れたトラクションを発揮する。ダウンドッグのポーズ中も滑らないのが特徴だ。 また、ヨガマットは体を床から守るクッションにもなってくれる。 ヨガ初心者であっても、ベテランであっても、自分のニーズに合ったヨガマットを選ぶ際には以下のことに注意してほしい。
- 厚さ:薄いヨガマットは、バランスを取るポーズで安定感を提供。厚いヨガマットは、床と骨が接するポーズでクッション性を発揮する。 標準的なヨガマットの厚さは約3.3ミリで、安定感とクッション性のバランスが程よい。回復や癒やしを重視したセッションに取り組む場合は、6ミリ程度の厚さのマットを選ぶのがおすすめだ。 ただし、マットの厚みは持ち運ぶ際の重さや大きさにも影響することをお忘れなく。
- 素材:ヨガマットのトラクション、肌触り、耐久性、臭いの残りやすさは、ヨガマットに使われている素材によって異なる。 ほとんどのマットが、素材にPVC(塩ビ)またはゴムを使用している。 天然ゴムのマットは、グリップ性と防臭効果が高く、肌触りはひんやりとしている。 さらに、ゴムと熱可塑性エラストマーは、PVCより地球環境にやさしい素材であることもポイントだ。 リサイクル素材を使用したマットをチェックしてみるのもいいだろう。
2.必須のヨガウェア
ヨガウェアを購入する際は、快適で動きやすいウェアを選ぶことが最も大切だ。 必要なものは以下の通り。
- パンツ・ショートパンツ:体の動きに合わせて伸縮し、セッション中にずれないパンツやショートパンツを選ぼう。 4方向に伸縮するレギンスはもちろん、ルーズフィットのボトムスが好きな場合はジョガーでもいい。ヨガのセッション中に汗をかくことが多い場合は、Nike Dri-FIT素材を使ったものなど、速乾性を備えたものがおすすめだ。 ヨガ用にショートパンツを選ぶ場合は、途中でめくれ上がらないよう、タイトフィットか、着圧感のあるライナー付きのものにしよう。
- トップス:体にぴったりフィットするデザインを選び、逆転のポーズの際にシャツがまくり上がらないようにしよう。
- ヘッドバンド:髪が長い人は、運動中に髪の毛が顔にかからないよう、ヘアタイやヘッドバンドを用意しよう。
- ヨガ用のソックスとグローブ:ほとんどの人は裸足でヨガに取り組むが、すべりにくいソックスを履いたほうが快適だと感じる人もいる。 ヨガマットを携帯せず、床の上でヨガをする場合、 マットと同じトラクションを発揮してくれるヨガソックスとヨガグローブは必須だ。旅行中など、荷物を増やさずに持ち運べるので便利だろう。
3.ヨガタオル
ホットヨガやパワーヨガなど、汗をかくセッションに参加する場合は、ヨガマットの上に敷くタオルを準備しよう。 汗を吸収し、セッション中に汗で滑って転倒する事故を防止してくれる。 普通のバスタオルやビーチタオルではなく、必ずヨガ用のマットタオルを選ぶこと。 ほとんどのヨガタオルには、トラクションを強化し、まとわりつくのを防ぐため、マイクロファイバーが使われている。 クラスの前に少量の水をマットにスプレーしておけば、ヨガタオルがマットにくっつきやすくなる。
4.ヨガ用バッグ・スリング
ヨガマットを持ってスタジオに通う場合は、マット用のバッグかスリングがあると便利だ。 一般的にスリングのほうが安価で手に入るが、バッグはスマートフォンなどの必需品を収納できるポケットが付いている。
5.ヨガブロック
ブロックは、柔軟性が不足している人に最適なアクセサリーだ。これを使うことで、さまざまなポーズが取りやすくなる。 柔軟性が向上してきたら、ポーズを深く取りたいときにも活用できる。 たとえば、前屈の際にヨガブロックを手の下に置けば、床に手が届かない場合でもブロックがサポートしてくれる。また、足の下にヨガブロックを置いて同じポーズをとれば、床までの距離が遠くなり、さらに深くストレッチできるようになる。
安定感を得るために、幅が10センチ以上あるものを選ぼう。 ポーズによってはブロックが2~3個必要になる場合もあるので、セットで購入しておくことをおすすめする。6.ヨガブランケット
ヨガブランケットは、座ったポーズや横になったポーズの際に優れたサポートとクッショニングを提供してくれる用具だ。 ヨガブランケットを購入するか、自宅にある通常のスローケットを畳んで使用してもいい。 関節への衝撃を和らげたり、座ったポーズの際に腰を高くしたりできるほか、シャバーサナ(屍のポーズ)を暖かく快適に行うための用具としても活用できる。
7.ヨガストラップ
バックルで調節できるヨガストラップ(ヨガベルト)は、体を伸ばしやすくして、柔軟性やバランスの向上をサポートしてくれる。 たとえば、長座の前屈で足に手が届かない場合は、ストラップを 足に巻きつけ、体を引き寄せるようにすれば深いストレッチができる。 背中で手を組めない人も、ストラップがあれば肩を開く動きを助けてくれるから便利だ。 ボートのポーズなど特定のポーズでは、安定性とバランスを得るために使うこともできる。
8.レジスタンスバンド
ヨガから得られる筋力アップと持久力アップの効果を最大限まで高めたいなら、レジスタンスバンドを導入してワークアウトの難易度を上げてみよう。 研究結果によると、レジスタンスバンドでは従来のウェイトトレーニングと同じ筋力アップの効果を得られるという。また、ダンベルよりヨガに取り入れやすいのもポイントだ。 たとえば、テーブルトップのポーズで、レジスタンスバンドを両脚に巻いてドンキーキックをすれば、大臀筋をピンポイントで鍛えられる。
9.ヨガボルスター
ボルスターは、ヨガブランケットよりも体をしっかり支えてくれる用具だ。特に回復や癒やしを目的としたセッションや、妊娠中のヨガクラスで活躍する。 丸いボルスターと平らなボルスターを試して自分のニーズに合ったものを選ぶか、両方を準備するという選択肢もある。 チャイルドポーズのときに寄りかかったり、バックベンドやリクライニングツイストの支えにするなどの使い方ができる。それほど頻繁にボルスターを必要としない場合は、通常の枕やクッションで代用してもいい。
10.ヨガホイール
ヨガホイールは初心者の姿勢をサポートするほか、ポーズの難易度を上げる目的でも使用できる。 一般的なホイールのサイズは、幅が約10センチ、直径約30センチ。 初心者の場合、フィッシュポーズの際に背中、首、頭を支えるのに活用したいアイテムだ。 レベルアップしてきたら、クロウポーズでバランスを取ったり、プランクの難易度を上げたりするのにも使えるほか、 ローリングランジやローリングブリッジなど、独創的なエクササイズにも活用できる。
ヨガのための環境を整える
自宅でのヨガに慣れてきたら、心と体のつながりを感じながらリラックスできる環境を整えていこう。 たとえば、部屋の温度を調節する、植物を置く、ヨガをイメージした、モチベーションが高まるアート作品を飾る、エッセンシャルオイルのディフューザーを使って心地良い香りを漂わせるなどの方法がある。 さらに頻繁にヨガに取り組むようになったら、自宅に落ち着けるヨガ専用スペースを確保するのもいいだろう。
ヨガ用品についてよくある質問
ヨガをするために特別な用具は必要?
高品質のヨガマットと適切なウェアがあれば、自宅でもスタジオでもヨガを始められる。 体にフィットし、動きに合わせて伸縮するウェアと、滑らないマットは必須だろう。 ヨガの動きにゆっくりと慣れていきたい初心者は、ヨガブロックやヨガストラップなどの用具を購入することを強くおすすめする。
ヨガマットのお手入れ方法は?
ヨガマットは、少なくとも1ヵ月に1回は掃除をする必要がある。 ジムやスタジオでマットを共有している場合は、毎回、使用前と使用後に拭くこと。 PVC製のヨガマットの場合は、少量の石けんを含む温水で濡らした布で両面を拭くことも可能だ。 天然ゴム製のマットの場合は、素材を傷つけることがあるため、石けんを使うのは避けたい。 代わりに、酢、アルコール、またはティーツリーオイルを溶かした液体を使ってマットを拭こう。ヨガマット用の洗浄剤を購入するのもいい。 ホースで水をかけたり、ヨガマットを水に浸すことは避けよう。 また、直射日光が当たらない場所に保管することも大切だ。
新しいヨガマットに替えるタイミングは?
ヨガマットの一般的な交換時期は、半年から1年ごと。 ただし、適切なタイミングはヨガに取り組む頻度やヨガマットの耐久性によっても異なる。 以下の状態になった場合は、新しいヨガマットに取り替えよう。
- 掃除をした後も臭いが取れない
- 特定の部分が薄くなってきた
- 表面がはがれたり、破れたりといった摩耗のサインがある
- トラクションを発揮しなくなった(滑りやすくなった)
擦り切れてしまった古いヨガマットを使うと、けがの可能性が高くなる。だからこそ、定期的にヨガマットを取り替えることが大切だ。
リストラティブヨガに最適なマットは?
痛みの緩和や、けがからの回復を目的にヨガに取り組む場合は、厚めのヨガマットを使うのが最適だ。6ミリ程度の厚さがあり、身長をカバーできる長さのマットを選ぼう。 また、ヨガブランケット、ブロック、ボルスターを使ってクッショニングとサポートを強化するのもおすすめだ。