コービー プロトロとは?
製品ニュース
コービー プロトロシリーズについて知っておくべきことを余すところなくご紹介。オリジナルモデルを継承しつつ最新のテクノロジーを取り入れてアップデートしたシューズは、常に向上を目指したコービーの姿勢から着想を得ている。
鍵となるイノベーションとプロトロの特長
他に類を見ない、献身の象徴ともいえるコービー・ブライアントのレガシーは、たえまない努力と不屈の精神によって偉業が成し遂げられることを私たちに教えてくれる。 Nikeはコービーの「常に上を目指せ」という追求をプロトロ フットウェアに反映し続けることで、今は亡きバスケットボールスーパースターのレガシーを受け継いでいる。 プロトロのコンセプトは、オリジナルのデザインを忠実に継承しながらも、革新技術を取り入れてコービースニーカーを常に進化させ、改良を図り、コートでの優位性をプレーヤーに提供すること。
プロトロ(パフォーマンスレトロとも呼ばれる)とは、クラシックなコービースニーカーのオリジナルデザイン要素と現代の高性能テクノロジーを融合させようという、コービーが発案したアイデアだ。 Nikeが初めてレトロなローンチコンセプトをコービーに提示したとき、彼は、バスケットボールプレーヤーがコートで最高のパフォーマンスを発揮できるように、最新のNikeイノベーションをレトロなシルエットに組み込むことを促した。
「コービーは、1%でも人より優れたプレーをするには何をすべきか、競争上の優位性を持つためには何をすべきかを常に考えていました」Nikeのコービーフットウェアプロダクトマネージャーであるブロンソン・イムは語る。 「そこで私たちのシューズに関しても、彼の考えに倣って、あれこれの変更を尊重したいと考えたのです」
すべてのプロトロにおいて、1つ1つの縫い目に至るまでオリジナルデザインの外見を保ちながら、意図的に少しずつ改良が行われてきた。 コービーは細部にまでこだわることで知られていたため、Nikeのプロダクトデザイナーも同様に細心の注意を払って取り組んでいる。たとえばクッショニング、トラクション、軽量化、全体的な耐久性の向上において最新のテクノロジーを駆使しつつ、慎重にオリジナルシューズをアップグレードしてきた。
「ちょうどクラシックカーのように、外観はそのままにしながらも中身をアップグレードしたいと考えているのです」とイムは語る。 「つまり外側ではなく内側にできる限りのイノベーションを施し、お客様がかつて持っていたのと同じ美しさとフィット感を提供できるようにしています」
時代を超えたデザインと現代の高性能テクノロジーを融合させたプロトロのアプローチにより、クラシックなコービースニーカーは時代を超えて愛されるシューズとしての位置づけを確立。現代のアスリートやバスケットボールプレーヤーにとっても実用的で機能的なシューズとなっている。 コービーが設定した高い基準を引き継ぐべく、Nikeデザインチームはデータやアスリートからのフィードバックを収集し、オリジナルのデザインに少しずつ改良を加えながら、プロトロモデルのパフォーマンスを向上させている。 過去を尊重しながら未来を見据えることで、プロトロは、Mamba Mentality(マンバメンタリティ)として知られるコービーのマインドセットを土台に据えつつ継続的な革新と献身の象徴となっている。
「僕たちは常に、過去にやってきたことを基盤にして積み上げてゆき、さらにそれを改良しようと試みる」とかつてコービーは言った。 「プロトロは進化するシューズであり、これまでのものをさらに改善するためのシューズなんだ」
コービー プロトロ発売のタイムライン
2018年から2024年にかけて、Nikeは数種類のコービー プロトロを発売した。 2018年に誕生したコービー 1 プロトロは、フルレングスのZoom Airユニットを搭載。 その後、プロトロ 4、5、6、8がリリースされ、大きな期待と称賛を獲得した。
誰もがハイカットのシューズを履いていた当時、ローカットのサッカーシューズに触発されたことと、コービーがNikeプロダクトチームにシューズの在り方を考え直すよう求めたことが重なり、2009年にオリジナルのコービー 4シューズが誕生した。 これを機に、コービーの製品ラインだけでなくバスケットボール業界全体において、ローカットへの移行が図られた。
「サッカーからインスピレーションを受けたコービー 4のローカットデザインは、地面との一体感を生むことでバスケットボールプレーヤーに新しい体験をもたらし、永遠にそのスタイルを変えることとなりました」とイムは語る。
コービー 4、5、6、およびプロトロバージョンにおいて最も大幅に改良されたのは、クッショニングとサポート性を提供するCushlonフォームと、トラクションだ。 2023年8月、完璧さを追求し続けるNikeは、Reactテクノロジーを使用したドロップインインソールを備え、シュータンとアッパーをアップデートしたコービー 8 プロトロを発売した。
「Reactフォームのおかげで耐久性が格段に向上し、エネルギー効率や反発力が高まることを知って、このシューズに最適なフォームパッケージを見つけるうえで大きな励みになりました」とイムは語る。
2024年夏、Nikeはコービー 9 プロトロを発売。このモデルには、2014年に発売されたオリジナルモデルと同様、ハイカットおよびローカットのシルエットに加え、エンジニアードメッシュのバージョンも用意されている。 新しいコービー 9 プロトロには、Lunarlonクッショニングの代わりにNike Reactクッショニングを追加して反発力を最大化するとともに、グリップを強化し、瞬時に止まれるようにミッドソールのトラクションデザインも改良した。
「コービーは今でも間違いなく私たちに影響を与えているし、これからも私たちにとって究極の基準であり続けるでしょう」とイムは語る。