汚れたワークアウトウェアの手軽なお手入れ方法
製品のお手入れ
高性能ワークアウトウェアには、少しばかり特別なケアが必要だ。 ここで紹介するシンプルな手順に従って、スポーツウェアを清潔に保ち、嫌なニオイを取り除こう。
最終更新日:2022年6月15日
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ワークアウトの効果は、すぐに実感しやすい。汗を流して打ち込むほど、不安を軽減して睡眠の質を高めてくれる。 だが同時に、汗臭いワークアウトウェアを家に持ち帰ることも覚悟しなければならない。使用後のウェアは、念入りな手入れが必要だ。 高機能素材を使用したワークアウトウェアは特に難しい。たとえば速乾性の合成繊維素材は、洗濯時に特別な注意が必要だ。
そこで、ベストなお手入れ方法のヒントなど、ワークアウトウェアをさらに清潔に保つ方法をチェックしよう。
定期的に洗濯する場合
まずは原則から。ワークアウトウェアをできるだけ長持ちさせたいなら、ちょっとしたルーティンが必要だ。 適切なお手入れには、洗濯が欠かせない。汚れがひどいアイテムには特に要注意だ。
スポーツブラ、ショートパンツ、レギンスは、使用するたびに洗濯しよう。股間や乳房の下はイースト菌が付着しやすいからだ。 スニーカーも、有害なバクテリアのすみかになる可能性がある。取り外し可能なインソールを掃除して、ソックスは洗濯機へ。 コットンのTシャツは、汗で濡れていなければ何回か着てもいい。だが合成繊維素材のウェアは、バクテリアを引き寄せるおそれがある。 合成繊維素材は臭い始めるのが早いので、使った後は必ず洗濯すること。
汚れたワークアウトウェアのお手入れ方法
1.汗で濡れたウェアはすぐに干して風を通す
ワークアウトウェアをバックパックやジム用バックに詰め込んだままにしておくと、菌やカビが発生して不快なニオイの原因に。 ワークアウトから戻ったら、すぐにウェアを吊るして乾かすか、まとめて洗濯しよう。2.洗濯物を分ける
似た素材のものを一緒に洗濯するようにしよう。 コットンのTシャツやジム用タオルは、合成繊維のワークアウト用のショートパンツやレギンスと分けたほうがいい。 一緒に洗濯すると、コットンの糸くずが合成繊維のウェアに付着してしまうからだ。 デニムのような厚手素材や、ボタンやジッパー付きアイテムも分けて選択すること。 このようなウェアが摩擦を引き起こし、スポーツウェアのデリケートな素材にダメージを与えることがある。3.ワークアウトウェアは裏返す
バクテリアが付着しやすい面を洗いやすくするために、ボトムス、シャツ、アンダーウェアは裏返してから洗濯機に入れよう。 ニオイの原因になるバクテリアは、ウェアの内側で繁殖しやすい。だから裏返すことで、洗濯機の効果を最大限に高められる。4.ビネガーにつけ置きしてから洗濯する
洗濯後もニオイが残る場合は、蒸留ホワイトビネガー1:冷水4の割合で溶液を作ってつけ置きしてみよう。 つけ置きの時間は20-〜30分ほど。 ビネガーの酸が、ワークアウトウェアの素材から皮脂、汚れ、バクテリアを取り除いてくれるので、洗濯機で嫌な汚れやニオイを除去しやすくなる。5.洗剤は適量使用する
ウェアがひどく汚れていると、洗剤の使用量を増やしたくなるかもしれない。 しかし洗剤を増やしたからといって、ウェアの汚れが落ちやすくなるわけでもない。 実際には、洗剤がウェアの繊維に蓄積し、ニオイの原因になる新たなバクテリアを引き付けてしまう。その結果、ウェアはまたすぐに臭い始めることになる。 このような問題を防ぐために、洗剤の量は普通の衣類の場合よりもやや少なめにしよう。 Nike Dri-FITアイテムを適切にケアするためには、粉せっけんを使用するのもおすすめだ。6.重曹または洗濯用の消臭剤を加えて、ニオイを軽減する
洗濯物1回分にカップ4分の1からカップ2分の1程度の重曹を加えると、ニオイの原因になる酸が中和される。 洗濯できないスニーカーの場合は、少量の重曹を振り入れておくだけでもニオイを抑えられる。 スポーツウェア用の消臭剤を購入するという方法もある。 消臭物質を含んでいて、洗剤と同じ投入口に追加できる。7.柔軟剤や柔軟剤シートの使用を避ける
柔軟剤はワークアウトウェアに残留し、ニオイの原因になるバクテリアが徐々に増えていくときに接着剤のような役割を果たす。 その結果、水と洗剤でウェアをきれいにするのがさらに難しくなってしまう。 同様に、柔軟剤シートを使用すると、繊維の目が詰まり、洗濯洗剤が浸透しにくくなる可能性がある。 ワークアウトウェアの柔らかな肌触りを保ちたい場合は、ドライヤーボールの使用を検討しよう。これなら素材に優しい方法で、ウェアの柔らかさを保ちながらシワを防いでくれる。8.冷水と低速回転で洗濯する
デリケートな高機能素材は、激しくたたきつけるように洗いたくない。高温にさらして、繊維を痛めてしまうことも避けたい。 スポーツウェアの効果を持続させるには、冷水を使用し、低速回転を選択しよう。9.可能な場合は空気乾燥させる
合成繊維素材のワークアウトウェアを長持ちさせるには、乾燥機の温度設定を一番低くするか、ウェアを完全に空気乾燥させる。 乾燥機の熱は、ニオイの悪化、素材の損傷、縮みや変形、静電気の発生、伸縮性の低下などの原因になるおそれがある。 コットンのウェアは、乾燥機に入れても問題ない。だがNike Dri-FITのような高機能素材が高熱にさらされないように注意しよう。
FAQ:汚れたスポーツウェアの洗濯
汗がウェアのニオイの原因になるのはなぜ?
ワークアウトで体温が上がると、体を冷やすために汗が出る。 汗の水分自体は臭わないが、皮膚の上のバクテリアが汗に含まれる酸を分解するときに、不快なニオイが発生し、ウェアの繊維に付着する。
汗で濡れたウェアを着たままにするとどうなるのか?
汗で濡れたウェアをあまりにも長く着続けていると、ニオイよりもずっと懸念すべき問題が発生する。 湿った環境は、毛包炎やイースト菌感染症などに感染するリスクを高める。毛穴を詰まらせ、にきびを発生させたり、皮膚炎を引き起こすこともある。 湿ったソックスを履き続けていると、水虫のリスクも高まり、湿った部位で他の真菌感染症が発生する可能性もある。
ワークアウトウェアを乾燥機に入れてもいい?
乾燥機を使用する場合は、低温設定でタンブル乾燥する必要がある。 過度の熱にさらすと、伸縮性が低下し、合成繊維がダメージを受けることがある。 ワークアウトウェアを長持ちさせる最善の方法は、洗濯機から取り出した後、物干しラックに吊るすことだ。
スニーカーは洗濯機で洗えるか?
スニーカーを長持ちさせたいなら、洗濯機で洗うことはおすすめしない。 古い歯ブラシで汚れを取り除いてから、水と洗剤で薄い洗浄液を作ろう。 その洗浄液を使用して、アッパー、シューレース、ソール、インソールの汚れを落としたら、シューズを空気乾燥させる。
ランドリーストリッピングは応用できるか?
ランドリーストリッピングは、人気の洗濯方法だ。ホウ砂、洗剤、重曹を溶かした温水または熱湯に衣類を最大12時間つけ置きして、完全に洗浄するというもの。 ランドリーストリッピングをすると、汗で濡れたスポーツウェアを繊維の奥から洗浄できる。汚れはすっかり除去できるが、時間がかかるため日課にする必要はない。