勇気を身に付ける
女の子のコーチングガイド
エキスパートによると、女の子はプレーするチャンスがあれば、身体的、精神的、感情的、社会的に優れたパフォーマンスを発揮する。ただ現状では、女子がスポーツをやめてしまう割合は男子の2倍。Nikeは、地域のパートナーやエキスパートと協力し、この傾向を変えるための取り組みを行っている。その一環として作成したのが『女の子のコーチングガイド』。若きアスリートを導き、勇気づけ、サポートするための資料だ。
最終更新日:2024年6月3日
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スポーツには、しばしば冒険も必要だ。新しい技術を学ぶとき、不慣れな練習をやり抜くとき、ディフェンスに挑んでゴールを狙うときに、弱音を吐いてはいられない。うまくできれば女の子でも大抵褒めてもらえるが、新しい技を試して失敗したときにも男子同様のポジティブなフィードバックがもらえるとは限らない。
こんな理由から、成功する確信がなければ何かに挑戦することをためらってしまう可能性もある。リスクの大きいパスを自重したり、ボールに飛び込むことを避けたり、最も得意なトラック種目だけにエントリーしたり。そんな態度では、たくさんのすばらしい経験が得られるチャンスを逃がしてしまう。
一か八かの得点を狙ったシュートを想像してみよう。得意な自由形ではなく、バタフライに挑戦する場面でもいい。大量失点したゴールキーパーでも、ファインセーブの経験は必ず記憶に残る。そんな経験から、勇気を出して立ち向かえるようになる。スポーツでも、人生でも、大きな違いが生まれるはずだ。
勇気のある女の子の育成について、詳しくはこちらのTED Talkをご覧ください。
女の子を成功へと導くために
- リスクを取ったチャレンジを促す
女の子たちの自発的な目標設定を手助けするときには、勇気を必要とするチャレンジも促してみたい。新しい技、新しいポジション、さらには新しいスポーツなどに挑戦することを提案してみるのだ。ウォーミングアップをしながら、今日初めてチャレンジすることを声に出して言わせてみるのもいいだろう。試合や練習のたびにポジションを変えてみるなど、新しいことに挑戦する機会を多く与えるようにしよう。 - 新しい挑戦を応援する
勇気を引き出すため、機会があるごとに励まそう。新しいことに挑戦しているのに、期待されていないと思っている女の子を見つけて声をかけよう。「勇気のある選手賞」を用意して、毎回別の受賞者を称えよう。優秀なパフォーマンスを褒めるのは問題ない。でも優秀なパフォーマンスを示すまでの全段階で、本人に自信を与え続けることが重要だ。 - 失敗を気にしない
失敗しても気にしなくていい環境を作ること。「ドンマイ」のジェスチャーを決めて(失敗を「払い落とす」ため、肩のほこりを払うしぐさなど)、「気にしないで」というメッセージを伝えよう。コーチ自身が完全無欠の人間ではないことを伝え、失敗談を話してみよう。あなたが完璧な人間ではないと分かれば、自分も完全無欠になる必要などないのだと学んでくれる。
女の子をコミュニティでサポートする方法について学ぶ。