自分に合ったゴルフグローブの見分け方
購入ガイド
フィット感のいいゴルフグローブを着用すると、グリップ性と快適性が向上することでスコアアップを図ることができる。 ここではゴルフバッグに加えるべき、Nikeのグローブの選び方を紹介しよう。
ゴルフはグローブを着用しなくてもプレーできるが、フィット感のいいゴルフグローブには、機能的なメリットがある。ドライバーの飛距離アップに貢献したり、ラウンド中に手が疲れにくくなったり、スイングの長所や短所を知るきっかけになるといったメリットを享受できるのだ。 このため、プロゴルファーのほとんどはツアー中にゴルフグローブを着用している。 ここではゴルフグローブでスコアアップを目指す方法と、バッグに加えるべきNikeのゴルフグローブの選び方を紹介しよう。
ゴルフグローブのメリットとは?
ゴルフグローブを使えば、手とクラブの摩擦力が高まるため、両手や前腕部に余計な力を入れる必要がなくなり、クラブを正確に操れるようになる。 スイングをリードする側の腕(ゴルファーが右利きの場合は左腕、左利きの場合は右腕)がクラブをしっかりとつかんでいれば、スイング時に後ろ側の腕でクラブを押し込むのではなく、リード側の腕で引き込む度合いを強められる。 プロゴルファーはこのようにして、後ろ側の腕よりもリード側の腕を効果的に使うというテクニックを取り入れることで、スイングの質を高めているようだ。こうした点は、『Journal of the American Academy of Orthopedic Surgeons』誌に掲載された、ゴルフのケガに関する調査結果のなかで紹介されている。
そこでは、グリップの向上によってリード側の腕でクラブを引き込めるようになると、ボールの打ち方が良くなるだけでなく、ひじのケガを減らす効果も期待できるという見方が示されている。 アマチュアゴルファーに見られることが多いひじ痛は、クラブの握りすぎを主因とする症状だ。
ゴルフグローブがもたらす3つのスコアアップ効果
1.ドライバーの飛距離が伸びる
『Research in Sports Medicine』誌の研究論文によると、ゴルファーがグローブを着用した場合、ドライバーのスイング時にクラブと打球のスピードが向上し、飛距離が平均で10ヤード伸びることが明らかになった。 これは、たかが10ヤードかと侮ることのできない数字だ。全米ゴルフ協会の2020年レポートに掲載された論文「Distance Insights(飛距離に関する考察)」によれば、ドライバーの飛距離が15ヤード伸びれば、合計スコアを1打減らすことができるという。その一因は、ホールが長くなりつづけているという事情によるものだ。 2004年から2018年にかけて、パー4とパー5のホールは、平均で5ヤードほど距離が伸びたという。 そのため、ドライバーでの飛距離を10ヤード伸ばすことができれば、20年前には短いショットでつけられていたのと同じ近さまで、ピンに詰め寄ることができるのだ。
2.グローブの状態から握り方やスイング技術を読み取る
ゴルフグローブは、手のひらの底側からすり減っていくことが非常に多い。 そのような現象が起きた場合には、単にグローブが摩耗しているだけでなく、クラブの握り方がプレーに悪影響を及ぼしていることも読み取れる。 掌の部分がすり減るのは、クラブを指ではなく、掌で握っている証拠だ。 クラブを指で握れば、スイング時の手首の可動域が広がることによって、飛距離の向上が期待できる。そして、それ以上に重要な効用として、ショットがスライスやフックを起こす可能性を抑えることができるのだ。
3.着用感と自信の向上
グローブが手に馴染む感覚を軽視してはいけない。 物事の捉え方や考え方を変えればパフォーマンスを高められるのと同様に、いい道具がパフォーマンス向上に役立っていると自信を感じることにも、同じような効果がある。 スポーツのグリップ技術を研究する科学者によれば、グリップを改善すると、ゴルフクラブなどの器具の感触が良くなり、「認識上のパフォーマンスレベル」が向上したような感覚を得られるという。心理戦とマインドセットが重要なのだ。 自信を高めることは、目標打数でホールアウトを達成するうえでの、大切な要因になるだろう。
片手にするか、両手にするか。 どちらの手に着けるべきか
プロツアーに参戦しているゴルファーのほとんどは、片手にグローブを着けるだけで充分に満足している。 片手用のグローブは、グリップエンドの方に来る手に着用すものだ。 これにより、クラブから手がすべらない。 右利きの場合は左手に、 左利きの場合は右手にグローブを着用しよう。
ゴルフグローブの適切なフィット感
グローブは緩すぎずきつすぎない、ほどよいフィット感のものを探そう。 きついグローブは、指を閉じる動きの妨げとなり、指先に突っ張りを起こす。 これが違和感や不快感のもとになり、力を入れすぎずにクラブを握られる、というゴルフグローブを使うメリットの一つが台無しになってしまうことも。
一方でグローブが大きすぎると、指にしわがよったり、指先が余ったりして、素手の場合よりもクラブがすべりやすく感じられるおそれがある。 大きすぎるグローブが擦れることにより、手にまめができることもある。
まるで何も着けていないかのようなフィット感が理想的。 手は自由に動かせて、快適でなければならない。 店頭でグローブを試着する場合は、サイズ表で手の大きさを確かめてから購入しよう。 その際は実際の感触を確かめるために、グローブをはめた状態で軽く素振りをさせてもらえないかを尋ねるようにしたい。
ゴルフグローブは何枚必要か
ゴルファーのなかには、暖かい季節と寒い季節で2種類のグローブを使い分けている人がいる。
「ナイキ ツアー クラシック 4」や「ナイキ テック エクストリーム 7」といった暖かい季節用のグローブには、多くの孔が開いていることが多い。 この通気性によって、両手に清涼感をもたらし、汗を防いでいる。 フリースグローブなどの寒い季節用のグローブを着用すれば、指の温もりを保ってグリップをしっかりと感じ取ることができるため、春先や晩秋のラウンドを、快適にプレーすることができるだろう。