サステナビリティに配慮して古いシューズを処分するには
製品のお手入れ
リユース、リサイクル、寄付など、古いシューズを廃棄物にしない方法はたくさんある。
シューズが永遠に使えるものではないことは、紛れもない事実だ。 お気に入りのシューズなら、おそらくボロボロになるまで履くだろうが、 そうでなければ、飽きたり流行遅れになったりして、ほとんど履かなくなってしまう。 理由は何であれ、古くなったシューズを買い替えるとき、処分する方法はいくつかある。 シューズをごみとして捨てるのではなく、サステナビリティに配慮して処分する方法を検討しよう。
古いシューズを捨てない
まず、古いシューズを利用する方法はないか、もう一度考えてみよう。 必ずしもごみとして捨てる必要はないのだ。 ラバーやレザーといった素材は分解されるまで数年かかる可能性があるため、古いシューズを埋め立て処分することは持続可能な手段とは言えない。 幸いにも、捨てずにリユースしたり、責任を持ってリサイクルに回したりと、別の方法がある。
修繕を施してアップサイクル
手放すタイミングかどうかを判断する際は、シューズをよく見て確認しよう。 特に手入れをしていなかったシューズでも、多少手をかけることで新しい命が吹き込まれ、 好んで履けるシューズに生まれ変わる可能性がある。
まずは、シューズの汚れを落とすこと。 汚れを落とす方法は素材によって異なるが、レザー、キャンバス、スエードなど、どのような素材でもきれいにできる。 汚れを落とすついでに、折り目やしわを取る方法も試してみよう。
他にも、必要に応じて次のような工夫を施せば、シューズがよみがえる。
- 新しいシューレースに交換する。
- 布用のペンや塗料でシューズをカスタマイズする。
古いシューズを新しくよみがえらせるのは、意外と簡単だ(そして楽しい)。
寄付をする
修繕したもののやはり手放そうと思うのなら、それでも良い。 そのシューズがまだ履ける状態であれば、履いてくれる別の誰かに譲ることで、捨てずに使い続けることができる。 必要がなくなったシューズを寄付に回せば、製品の命が延び、別の持ち主に利用してもらえる。 シューズの寄付を受け付ける組織は数多くあるが、自分の地域で活動している団体を調べることをおすすめする。 簡単かつ有益な寄付を通じて地域のコミュニティを助けることは、価値のある行いだ。
リサイクルとリユース
すべてのシューズを、そのままの状態でリユースできるわけではない。 摩耗して使い物にならない場合もある。 そんなときはリサイクルに回すという選択肢がある。古いシューズのテキスタイルは別の製品の製造に利用され、新しいシューズに生まれ変わるケースもある。
米国とヨーロッパのNikeストアの一部では、シューズのリサイクルプログラムを実施している。近隣のストアで実施しているかどうかチェックしてみよう。 このプログラムを通じて寄付された古いシューズの素材(ラバー、フォーム、繊維、レザー、テキスタイルなど)は、回収、分離されて再利用されるか、新しいNike Grind素材に生まれ変わる。 Nikeは、約30年前からNike Grind素材を製品のデザインや世界中の店舗、オフィスに取り入れ、備品、スケートボード、陸上競技用トラックなど、さまざまなものに活用してきた。 1992年以降、リサイクルによりNike Grindとしてよみがえったシューズの素材は、1億3,000万ポンド(およそ5,900万kg)にのぼる。
Nike Grindは、Move to ZeroというNikeのサステナビリティプログラムの一環として生み出された素材の一つだ。Nikeはこのプログラムを通して、ゼロカーボンと廃棄物ゼロを目指し、スポーツの未来を守ろうと取り組んでいる。 目標は、あらゆるものを捨てずに再利用する、循環型の未来を実現すること。
近隣のNikeストアでリサイクルプログラムを実施していない場合は、地域のリサイクル品集積所に古いシューズを持ち込めないか確認しよう。 規模の大きなリサイクルセンターに、シューズを受け付けているかどうか確認するのもいいだろう。
古いものを手放す
古いシューズを手放し、新しいものを得ることはまったく問題ない。しかし、手放すシューズをごみ箱に捨てないようにしよう。 売る、寄付する、リサイクルに回すなど、使い古したシューズに新しい役割を与え、埋め立て処理を避けよう。