女の子にとって快適なスポーツ環境をつくる
女の子のコーチングガイド
エキスパートによると、女の子はプレーするチャンスがあれば、身体的、精神的、感情的、社会的に優れたパフォーマンスを発揮する。ただ現状では、女子がスポーツをやめてしまう割合は男子の2倍。Nikeは、地域のパートナーやエキスパートと協力し、この風潮を変える取り組みを行っている。その一環として作成したのが『女の子のコーチングガイド』。若きアスリートを導き、勇気づけ、サポートするための資料だ。
最終更新日:2024年6月3日
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一般的に現状では、スポーツ用品や環境は女の子のことを考えて整えられていない。そしてこの状況は意図せず多方面に及んでいる。トイレを公園の端まで探しに行っり、男子チームのユニフォームのおさがりを着たり、まるで女子アスリートは後回しにされているかのようだ。安全のために使うギアも、必ずしも女の子の使用を想定して作られているわけではなく、サイズが合わなかったり、着け心地が悪かったり、安全性に問題が生じることもある。
「多くの場合、女の子はそれで間に合わせなければならず、スポーツ体験は否定的なものになりがちです」
女の子には、女の子に適したスポーツ用品やスポーツウェアが必要だ。清潔で安全なトイレが近くにあり、身の危険を冒さなくても参加できる練習時間と場所であるべきだ。快適なトイレは設置できないかもしれないが、スポーツセッションを計画するときは、女の子のニーズを考慮して、安全で快適な体験と環境を生み出すこはできるはずだ。
そして、スポーツ活動を促してもらえない女の子がたくさんいることを忘れてはいけない。参加することすらリスクになるので、安全に楽しく過ごせ、差別や批判を受けることのない、ポジティブで健全な環境を整えることがさらに重要だ。
女の子を成功へと導くために
- 安全で安心できる環境に整える
事前に環境をチェックし、安全で明るく、目が十分に行き届くように整える。トイレは近くにあり、安全にプライバシーが保てるようにする必要がある。環境が求められる必要条件を満たしていないなら、別のジムや公園などに場所を変えるか、練習時間を日中に設定しよう。 - 開かれた環境を用意する
アスリートが、チームの一員であると感じられるようにしよう。ジェンダーアイデンティティの基準が変わるなか、すべての子どもが帰属意識を持てる必要がある。まず、全員が含まれる言葉を使うようにしよう。男性を意味する言葉(英語の「guys」など)や不適切な代名詞を避け、「チーム」「選手」などあらゆるジェンダーを含む言葉を使うこと。次に、みんなでチーム意識が高まるような飾り付けをしよう。チーム名やロゴの入った旗をぶら下げるような簡単なものでよい。 - スポーツをするためのギアを与える
特に思春期に入ると、女子と男子ではニーズが異なってくる。衣類のサイズや、保護用のギアやウェアなどが、女の子のパフォーマンスにどう影響するかを考慮することが重要だ。以前は練習に参加していたのに、最近は座っているだけの女の子がいる?身体的な不快感があるのかもしれないと考えて、どうしたのかを聞いてゲームに戻れるよう手助けしよう。
女の子をコミュニティでサポートする方法について学ぶ。