バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー

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アイコニックなフットウェアの長い年月にわたる進化をチェック。

最終更新日:2024年4月11日
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バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー

オリジナル記事の公開日:2019年1月15日

レブロン・ジェームズがLeBron Soldierシューズを履いて発揮する革新的なパフォーマンスは、2世代にわたるバスケットボールファンによって見守られてきた。

最初は、2007年のイースタン・カンファレンスのファイナルで、クリーブランド・キャバリアーズが苦戦を強いられたとき。 ズーム ソルジャーを履いたジェームズは、第5戦で25得点を決め、ダブルオーバータイムの末にチームを勝利に導いた。

2度目は、2016年のNBAファイナル。 ソルジャー 10を履いたジェームズは、3連勝に貢献し、クリーブランドに再び優勝をもたらした。 ジェームズは、クリーブランドをリーグの王座に就かせただけではない。Soldierを、多くのファンにとって伝説的なバスケットボールシューズへと格上げしたのだ。

ジェームズのシューズの設計に携わるNikeフットウェアデザイナーのジェイソン・ペトリによれば、Soldierシリーズの出発点には明白な目的があった。それは、コートで安定感のある快適な履き心地を提供する軽量シューズを作ること。

「レブロン・ジェームズの足をしっかり固定することを念頭に置いてすべての要素が作られています。シューズ制作のベースに固定感の確保を置き、足をしっかり保護してホールドするシューズを目指しました」これは、シューズのしっかりとしたフィット感についてペトリが語った話だ。

「プレーオフモード、チームシューズ、FlyEase、ストラップ、シューレース構造。長い年月の間にさまざまなアレンジが施されてきましたが、Soldierは常にレブロン・ジェームズの全力を引き出すためのツールとなりました。 Soldierがあったからこそ、数々のパフォーマンスによって彼の伝説が形成されたんです」

2020年8月1日のレブロン ソルジャー 14の発売を目前に控えた今、2005年以降のLeBron Soldierシリーズの歴史と進化をチェックしよう。

長年にわたるLeBron Soldierの変遷

  1. 1.LeBron ズーム 20-5-5

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2005年
    • 注目のカラー:ホワイト/ブラック、ネイビー/レッド、ホワイト/ゴールド
    • デザインに関するメモ:Soldierに受け継がれるDNAの起源が、ズーム 20-5-5。 Nike Basketball Battlegroundシリーズから誕生したこのモデルは、無骨なスタイルで屋外でのプレーに適したデザイン。足中央部と前足部のストラップが、シリーズの特徴となった。
  2. 2.LeBron ズーム ソルジャー

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2007年
    • 注目のカラー:ネイビー/ホワイト
    • デザインに関するメモ:ズーム ソルジャーの特徴は、ミッドソールとヒールに配した人目を引くストラップ。 Zoom Airクッショニングによる優れた反発力とタンブルレザーがもたらす安心感で、2007年シリーズのセミファイナルではチームに勝利をもたらした。 ペトリはこう語る。「この活躍あってこそのSoldierシリーズです。 だから多くの人々の心の中で、ゲームの記憶とシューズのシルエットが永遠に結び付くのです」
  3. 3.LeBron ソルジャー 2

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2008年
    • 注目のカラー:ホワイト/ブラック/ゴールド/レッド、ホワイト/ネイビー/レッド
    • デザインに関するメモ:レブロン・ジェームズが2008年夏に北京で履くために作られたソルジャー 2は、コレクションの中では異色の存在だ。トレードマークのストラップをアッパーからなくして、シューズの耐久性を強化している。

      「この年の夏は、レブロン・ジェームズに活躍してほしかっただけでなく、観戦したプレーヤーが屋外コートでシューズを傷めずにプレーできるようにしたいと思ったんです」とペトリは話す。 トラクションのヒントになったのは、牛乳を運ぶための頑丈な容器。これは、正方形の通気孔といった他のデザイン要素のベースにもなった。
  4. 4.LeBron ソルジャー 3

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2008年
    • 注目のカラー:ブラック/ホワイト/バーシティレッド、チームエディション
    • デザインに関するメモ:ダブルストラップが復活し、Zoom Airでヒールと前足部のクッショニングを確保。 サメの歯をイメージしたミッドソールとトゥボックスで、スタイルに新鮮さをプラスした。 ソルジャー 3を履いたレブロン・ジェームズは、おそらくキャリアで最も印象深いシュートを放った。2009年イースタン・カンファレンスのファイナルで決めた3ポイントシュートだ。
  5. 5.LeBron ソルジャー 4

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2010年
    • 注目のカラー:ホワイト/スポーツレッドブラック、ホワイト/ディープマルーン/メタリックゴールド、チームエディション
    • デザインに関するメモ:プレーオフに対応する高い性能を備え、ドラマチックな魅力を秘めたSoldierシリーズが全盛を極めた。 ソルジャー 4でも、チームエディションを継承。 「チームのコンセプトから、どうすればすべてのプレーヤーに履いてもらえるシューズになるだろうかと考えました」とペトリは語る。 シリーズで初めてライオンの頭部をデザインに取り入れ、シュータンを飾った。
  6. 6.LeBron ソルジャー 5

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2011年
    • 注目のカラー:クールグレー、ピンク/ホワイト、イグアナ/ブラックホワイト/オレンジ
    • デザインに関するメモ:ソルジャー 4以降のSoldierシリーズには、高性能なLeBronシリーズをイメージしたデザインを採用。 LeBron 9をヒントにしたAir Maxユニットをヒールの下に装備している。
  7. 7.LeBron ソルジャー 6

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2012年
    • 注目のカラー:ウルフグレー/ホワイト、ホワイト/ユニバーシティレッド/オブシディアン
    • デザインに関するメモ:ソルジャー 6では、前足部とヒールにZoom Airを内蔵。軽量で、安心感のある履き心地を実現した。 非対称のアンクルストラップでHyperFuseアッパーを固定するデザインだ。
  8. 8.LeBron ソルジャー 7

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2012年
    • 注目のカラー:ホワイト/ヴェノムグリーン/ブラック、ダークシー/ピンクフローラル/グリーングロー/ウルフグレー、BHM
    • デザインに関するメモ:チームはソルジャー 6から層を減らし、レブロン・ジェームズが即座に履けるシューズをデザインした。 ペトリはこう語る。「チャンピオンシップの間、レブロン・ジェームズが不意にシューズを履いて出場できたのは、 このモデルがそれを意図して作られていたから。 試合で、あるいはシーズンを通して彼をサポートするためのシューズでしたが、何より彼の心構えを万全にすることを重視していました」
  9. 9.LeBron ソルジャー 8

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2014年
    • 注目のカラー:ホワイト/メタリックシルバー/ブラック、コートパープル/ハイパークリムゾン
    • デザインに関するメモ:アッパー全体にFlywireを使用したものもあるが、最も着目すべきはFlyEaseバージョン。着脱が簡単な、ヒールも含むエントリーシステムを採用し、シューレースを完全に取り除いた。 「フィット感を高める画期的なソリューションで、レブロン・ジェームズも気に入ってくれました」とペトリ。 「このデザインはSoldierシリーズが新たな方向に進むきっかけにもなり、ホールド感を高める新しい戦略を試す自信が得られました」
  10. 10.LeBron ソルジャー 9

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2015年
    • 注目のカラー:ゲームロイヤル/ブライトクリムゾン/ホワイト、ブラック/サミットホワイト、カーゴカーキ/セコイアバンブー/ブラック、チームエディション
    • デザインに関するメモ:画期的なストラップシステムを装備して登場したソルジャー 9は、シューレース構造と前足部のFlywireで固定感を強化。 ソルジャー 8と同じく、FlyEaseバージョンも販売された。
  11. 11.LeBron ソルジャー 10

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2016年
    • 注目のカラー:ブラック/ブラック、ホワイト/ブラック/ホワイト、ホワイト/ホワイト/オレンジ
    • デザインに関するメモ:ペトリとレブロン・ジェームズは、ソルジャー 10を記念モデルらしいスタイルにしたいと考え、 初期の20-5-5モデルとのつながりを感じ、着脱が簡単なFlyEaseを採用するデザインを描いた。 その結果、誕生したのが、Nike Basketball初となるシューレースのない高性能シューズだ。

      ロゴを最小限に減らしたハイカットシルエットは、当時のシューズのトレンドにおいて異彩を放っていた。 そして2016年のNBAファイナルを迎え、プレーオフで活躍した最も記憶に残るシューズとして歴史に名を残した。 ペトリはこう話す。「高いレベルのプレーに余分な要素は必要ないという考え方を、このシューズが裏打ちしました。 Soldierシリーズだけでなく、レブロン・ジェームズの他のバスケットボールシューズのデザインにも影響を与えた一足です」
  12. 12.LeBron ソルジャー 11

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2017年
    • 注目のカラー:ブラック/ブラック/ゴールド、ホワイト/ホワイト/レッド、ブラック/グレー/オレンジ、ホワイト/ブラック/メタリックゴールド
    • デザインに関するメモ:ソルジャー 10へのフィードバックを基に、ソルジャー 11ではストラップの数を3から4に増やし、足を楽に曲げ伸ばしできるように幅を細くした。 また、デザインチームは、コートでもっと強い存在感を放つよう、レザーのような上質な素材を取り入れた。
  13. 13.LeBron ソルジャー 12

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2018年
    • 注目のカラー:オリーブキャンバス/ストリングガム/ライトブラウン、チームレッド/ガム、オブシディアン/メタリックゴールド
    • デザインに関するメモ:このX型のストラップには見覚えがあるかもしれない。 ペトリとデザインチームは、さまざまな形の足を固定できるよう、他のシューズの中でもナイキ エア レイドをヒントに、ホールド感を強化した。 「このシステムのねらいは、ストラップを特定の位置で調整するのではなく、快適に履けるよう自由にストラップを留められるようにすることです」とペトリは説明する。
  14. 14.LeBron ソルジャー 13

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2019年
    • 注目のカラー:パープル/イエロー/ブラック
    • デザインに関するメモ:ソルジャー 13は、レブロン 16のマチ付きの構造をヒントにしている。 調節可能なスリップロック付きの丈夫なストラップ2本を備え、しっかりフィットするよう、より適切に調節できる。
  15. 15.LeBron ソルジャー 14

    バスケットボールシューズ「LeBron Soldier」の歴史とレガシー
    • 発売:2020年
    • デザインに関するメモ:ペトリとデザインチームは、ソルジャー 14でスピードに対応できるようにしたいと考えた。それは、層を減らし、足とZoom Airクッショニングを近づけ、ストラップの代わりにトグル付きのデュアルシューレース構造を取り入れるスタイルにつながる。 そして誕生したのが、スムーズな足運びを実現する軽量のデザインだ。

LeBron ソルジャー 14の発売日:レブロン ソルジャー 14は、2020年8月1日に中華圏全域で発売される。

公開日:2019年1月15日