季節に合わせた重ね着の方法
購入ガイド
どんな季節でも快適に過ごせる、重ね着のアドバイスをご紹介。
アウトドアで冒険を繰り広げるときは、どの季節も重ね着に関する知識が体温を調節するうえで非常に役立つ。 適切な方法で重ね着していれば、天候が急変しても身を守れるし、動いて体が温まってきたときも調節できる。
「私たちは体温をかなり狭い範囲で維持しようとしがちです」そう説明するのはキャロル・ユーイング・ガーバー博士。 コロンビア大学で運動科学の教授を務める。 「運動中、私たちは大量のエネルギーを使って筋肉を動かしますが、同時に大量の熱も生み出します。そのため体温、特に深部体温が上がります」
そこで重要になるのが、重ね着だ。 凍えるほど寒い日や焦げるように暑い日でも、着る服さえ間違えなければワークアウトの結果が劇的に変わる可能性がある (もちろん、屋内でトレーニングした方がよいタイミングを判断することも重要だ)。
「負荷が高く長時間続くエクササイズから軽いウォーキングまで、運動の激しさはそれぞれ異なります。したがって、生み出される熱と体温も変わってきます」とガーバーは言う。 つまり、予定しているワークアウトの種類によって、服装や重ね着を変える必要があるということだ。
便利な重ね着方法を理解しておけば、季節やアクティビティに応じてアレンジできる。 ここで紹介するヒントを参考に、どんな気温でも外に出て快適に過ごそう。
冬の重ね着スタイル
大切なのは体を暖かく保ち、厳しい寒さから身を守ることだ、とガーバーは説明する。 「ただし、汗を大量にかくと、濡れた服が肌に張り付いて冷えすぎてしまう可能性があります」
つまり、出発前に外の状況について考えることが重要となる。 外の気温、そして湿度や降水量なども必ずチェックすること。
では、重ね着で重要となるアイテムから始めよう。どんな強度のワークアウトであれ、気温が低いときに保温の要となるのが、インナーだ。 例えば、湿気を逃がすNike Dri-FITや体の熱を閉じ込めるNike Therma-FITのような素材を使用した、通気性が高く体にぴったりフィットするロングスリーブシャツやレギンス、タイツなどが挙げられる。
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その上に着るのが、フリースのパーカーや合成素材の中綿入りベストといった頼もしいミッドレイヤー。 ミッドレイヤーについては、天候の変化やワークアウトの盛り上がりに合わせて簡単に着脱できるものを選ぶこと。
また、雪、雨、風といった悪天候に立ち向かうなら、シェルジャケットを追加しよう。 このアウターレイヤーは、冬でも夏でも、嵐の日に身を守るのに欠かせない。 完全防水仕様を求めるなら、GORE-TEXを搭載したアイテムがおすすめだ。
気温の範囲: -12℃~-4℃
- トップレイヤー:インナー、ミッドレイヤー、シェルジャケットまたは断熱素材のアウターレイヤー
- ボトムレイヤー:保温性に優れたレギンスまたはパンツ、雨や雪の日の場合はシェルパンツ
- アクセサリー:グローブ、キャップまたはヘッドバンド、ネックウォーマー、暖かいソックス
心拍数がそれほど上がらないなら、アウターレイヤーは断熱素材のジャケットだけでもいい。保温性と耐水性を兼ね備えているので、ミッドレイヤーとシェルジャケットは不要だ。 しかし、高負荷ワークアウトを行うなら、軽量で、そして何よりも暑くなったらすぐ脱げるレイヤーを選ぼう。
気温の範囲: -3℃~4℃
- トップレイヤー:インナー、シェルジャケット
- ボトムレイヤー:保温性に優れたレギンスまたはパンツ、雨や雪の日の場合はシェルパンツ
- アクセサリー:薄手のグローブ、キャップまたはヘッドバンド、暖かいソックス
負荷の低いアクティビティに取り組むなら、ミッドレイヤーや断熱素材のジャケットを追加して保温性を高めよう。
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夏の重ね着スタイル
夏でも重ね着の方法を考えることは重要だ。 ゆったりとした軽量ウェアは通気性に優れ、汗を肌から蒸発させる。 夏の気候ではインナーだけで十分かもしれないが、通気性が高くUPF値が表示された日焼け防止用シャツなどのレイヤーを予備として持ち歩いて、紫外線から体を保護しよう。
「こうしたレイヤーは重要です。日に焼けると肌はダメージを受け、さらに体温を下げにくくなります」とガーバーは指摘する。 「夏以外はインナーとして活用できる日焼け防止用シャツが多数あります」
(関連記事:日差しから肌を守るウェアの選び方)
半日以上の遠出には、悪天候に備えてシェルジャケットを持っていこう。 山のように気温が急激に変化する場所に行くなら、ミッドレイヤーも大いに役立つはずだ。
気温の範囲: 21℃~29℃
- トップレイヤー:速乾性に優れたタンクトップまたはTシャツ、UPF値が表示された日焼け防止用ロングスリーブシャツ、シェルジャケット
- ボトムレイヤー:ショートパンツ、速乾性に優れたパンツまたは通気性の高いレギンス
- アクセサリー:日焼け防止用ハットまたはキャップ、サングラス
気温の範囲:29℃~38℃以上
- トップレイヤー:速乾性に優れたタンクトップまたはTシャツ、UPF値が表示された日焼け防止用シャツ
- ボトムレイヤー:ショートパンツまたは速乾性に優れたパンツ
- アクセサリー:日焼け防止用ハットまたはキャップ、サングラス
秋の重ね着スタイル
秋は天候が変わりやすい。 重ね着しておけば、雨や風、気温の変化に対応できる。 雨の日は、トップスもボトムスも、風雨をブロックするNike Storm-FITなどの素材を使用したレイヤーを選ぼう。
気温の範囲: 4℃~13℃
- トップレイヤー:インナー、シェルジャケット
- ボトムレイヤー:速乾性に優れたレギンス
- アクセサリー:キャップまたはヘッドバンド、薄手のグローブ
さらに準備を万端にするなら、大事な場面で暖かさをキープできるミッドレイヤーを持っていくのもおすすめだ。Nike Shield素材を使用したグローブなら、風雨をブロックしてくれる。
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春の重ね着スタイル
春の重ね着では、雨、ぬかるみ、風に注意しよう。
気温の範囲: 13℃~21℃
- トップレイヤー:インナー、風雨に対応するシェル
- ボトムレイヤー:速乾性に優れたレギンス
- アクセサリー:気温の低い日にはキャップまたはヘッドバンド
気温の低下に備えてミッドレイヤーを忘れずに。
文:ハンナ・シングルトン