天然素材でスニーカーを染色する方法をNikeのフットウェアデザイナーが解説
スタイリングのヒント
天然素材を使用してシューズを色鮮やかに生まれ変わらせる簡単な方法をご紹介。
備品
- コットンなど天然素材を使用した無地の白いスニーカー:1足
- ミョウバン:大さじ2~3(染料定着剤として使用。多くのスーパーマーケットのスパイス売り場にある)
- 鉄媒染剤:大さじ2~3(発色剤として使用。オンラインで購入できる)
- マリーゴールドパウダー:大さじ2(オンラインで購入するか、マリーゴールドの花を乾燥させて自作する)
- クルミパウダー:大さじ2(クルミの殻をすりつぶして自作するか、オンラインで購入する)
ツール
- 大型の深鍋:1つ(左右のスニーカーを完全に浸水させられる程度の大きさ)
- 大型のトング:1つ
- ゴム手袋:1組
- 安全ゴーグル:1本
クローゼットにしまったままのシューズをよみがえらせたいと考えていて、しかも自分で工夫する作業が好きなら、スニーカーの染色方法を解説するこのガイドが役に立つはず。
古いシューズをリフレッシュしたい人もいれば、新しい真っ白なスニーカーをビンテージ風にアレンジしたい人もいるだろう。このガイドでは、天然素材を使用してスニーカーを染色する方法を、ステップごとに解説する。
Nikeのフットウェアデザインの専門家、エイジャ・ザレパーバーと、Nikeキッズフットウェア担当のマテリアルデザイナー、インダ・ナーが紹介する、自家製の天然染料を使用したNikeのホワイトスニーカーの染色手順とヒントをチェックしよう。
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天然素材でNikeスニーカーを染色する方法:やさしいマリーゴールドブラウン
ザレパーバーとナーが言うように、天然染料は合成素材には定着しないため、天然繊維で作られたスニーカーを選ぶことが重要。特にアッパーに天然素材を使用したものを選びたい。 天然繊維の例としては、スエード、レザー、コットンなどの素材が挙げられる。
花、食べ物、野菜くずなど、あらゆる天然の材料を使用できるが、2人が気に入っているシューズの染色方法の一つが、マリーゴールドパウダーと、クルミの殻か貝殻パウダーを使うやり方だ。 この方法で染色すると、白いスニーカーが薄めのやさしいブラウンに染まり、まるで履き古したように自然な色合いになるという。
重要:この手順では熱湯を使用するため、注意が必要。 子どもがこの方法でシューズを染色するときは、なるべく大人が見守るようにしよう (注:鉄媒染剤は飲み込むと有毒だ。 自家製の染色剤は口にしないよう気を付けよう)。
シューズを染色する手順
- シューレースを外し、 置いておく。
- 安全ゴーグルをかけ、手袋をはめる。
- 鍋に水を入れて沸かす(約100℃)。
- 沸騰したら、火を弱めてコトコト煮立つ程度まで温度を下げる(約80℃)。 鍋のお湯がコトコト煮立つ程度になるまで待ってからステップ5へ進む。
- 鍋にミョウバンを加え、 20~30秒ほどかき混ぜる。
- 鉄媒染剤を加え、 また20~30秒ほどかき混ぜる。
- マリーゴールドパウダーとクルミパウダーを加える。 ミョウバン、鉄媒染剤、マリーゴールドパウダー、クルミパウダーが溶けるまで混ぜ続ける。 お湯の色が黄色がかった茶色になるはず。
- トングを使い、シューズを片方ずつ慎重にポットのお湯の中に入れ、完全に沈める。
- シューズを煮立ったお湯の中に30分ほど入れておく。ときどき部分的に大さじ2~3杯の冷水をふりかけ、色をチェックする (お湯の中ではスニーカーの色が濃く見えることが多い)。
- スニーカーを自然乾燥させる。 乾くまでにかかる時間はスニーカーによって異なるが、 大体12~24時間かかると考えてよいだろう。
- スニーカーが完全に乾いたら、外していたシューレースを通す。
ザレパーバーとナーが説明するように、ブラウンに染まったシューズに白いシューレースが映え、実際は古くても新鮮味のあるユニークな印象を放つ。
「高校生の頃、スケートボーダーを夢見ていたことを思い出しました。
このシューズで仕事に行くと、皆の注目を浴びるクールな高校生のような気分になれるんです。」
天然素材で染色したスニーカーを履くフットウェアデザインの専門家、エイジャ・ザレパーバー。
このガイドではマリーゴールドとクルミのパウダーを使用しているが、このNikeデザイナー2人によると、コーヒーを使うと濃いブラウンに染まり、ビーツでは深いレッド、アボカドの種ではくすんだローズの色合いになるという。
文:ジュリア・サリバン