ランニングシューズの適切なフィット感の見極め方
購入ガイド
ランニングシューズの適切なフィット感について悩んだことがあるなら、 Nikeのランニングエキスパートからのヒントをチェック。
ランニングシューズの好みが十人十色であるように、シューズのフィット感もランナーによって異なる。 フィット感に正解も不正解もない。最も重要なのは、足に違和感がないことだと、Nikeランニングコーチのリディア・オドネルは言う。
「ランニングシューズのフィッティングでは、個人の好みを重視します。 ゆとりのある履き心地が好きなランナーや、つま先にスペースを確保して通気性を高めたいランナーもいれば、ぴったりフィットして固定される履き心地を好むランナーもいます。 最適なバランスを見つけるまでには時間がかかるものですが、まずは『普通』の心地よさを知ることをおすすめします」
ここでは、ランニングシューズの最適なフィット感を見極める際のポイントに関して誰もが抱く疑問について、Nikeのエキスパートとランニングコーチの答えを紹介する。
ランニングシューズの理想的なフィット感とは?
繰り返しになるが、これは個人の好みによる。さらに、目標をスピードと距離のどちらに置くか、またロードとトレイルのどちらを走るかによって、望ましいフィット感も異なるだろう。
「シューズのタイプと、それを履いて取り組むランニングのタイプを合わせることが大事。 理想的なランニングシューズは、この上なく快適で、思う存分ランニングに集中できるシューズです」と、Nikeランニングコーチのデイブ・リドリーは話す。 「速く走るときの私の好みは、パワフルでキレのある履き心地。 リラックスして走るときは、柔らかくて反発力があるものが好きです」
ランニングシューズはサイズが大きめのものを選ぶべき?
ランニングシューズは大きめのサイズを選ぶべきだと聞いたことがあるかもしれないが、それはあながち間違いではない。 「ランニングでは脚にかなりの負担がかかり、着地時に衝撃も受けます。 それが原因で足が平たくなり、つま先が広がることがよくあるのです」とリドリーは説明する。 トゥボックスにゆとりを確保してこの傾向に対処するとなると、ランニングシューズでは、普段のウォーキングシューズよりも少し大きめのものを選ぶということになると、彼は述べている。
とはいえ、大きすぎるシューズを買わないよう気を付けよう。つま先のスペースが広すぎて空洞ができるのは避けたいと、オドネルは言う。 「シューズが大きすぎると不要な重量を負担することになり、スピードを出しにくいと感じるかもしれません」
ランニングシューズは、しっかりフィットするシューズとゆとりのあるシューズのどちらがよいか?
理想としては、きつすぎず、緩すぎない最適なフィット感のものを探したいところだ。 リドリーはこう語る。「シューズがきつすぎると血流が制限されて足が痛くなるかもしれません。一方、緩すぎると安定感が失われ、自信を持って走れなくなります。 大事なのは、足のどの部分にも力がかかり過ぎることのない、最適なバランスを見つけることです」
シューズのサイズを測るには?
ランニングシューズのフィット感は個人の好みによって異なるとはいえ、実際のサイズと大きくかけ離れないようにすることが重要だ。 シューズのサイズは年月とともに変わる可能性があるため、サイズが正確にはわからない場合は、まずNikeストアやNike製品の取り扱い店で試着してほしいと、Nikeのランニングフットウェア部門でプロダクトラインマネージャーを務めるアンドリュー・バンバローは言う。
「通常、販売員はまずブランノックデバイスを使って足を計測し、適切なサイズを判断します」 その後で、自分の足に最も快適にフィットするものを選ぶのはあなた自身だ。
幸いなことに、「Nikeのランニングシューズはサイズどおりのフィット感になるよう作られています。つまり、ニーズに対応する最適なサイズが見つかったら、さまざまなモデルでそのサイズのものを着用できるというわけです」とリドリーは言う。
適切にフィットしているかどうかチェックするには?
「ランニングシューズは、足の親指とシューズ先端の間に手の親指の幅ほどの余裕があるサイズに合わせて作られています」とバンバローは説明する。 また、オドネルが言うには、タイトなフィット感が好きな人はつま先がシューズの端に触れてもよいが、つま先が丸まらないものを選ぶべき。足の形が崩れるとけがをする恐れがあるからだ。
シューズのフィット感を確認するためのもう一つの簡単なヒントを説明してくれたのは、リドリーだ。シューズを履いているときに、片足を床につけ、膝を少し曲げてみよう。 「かかとの後ろの部分に指が1~1.5本入れば、ぴったりです」 左右の足のサイズがわずかに異なるのは異常ではなく、よくあることなので、これを考慮してサイズ選びを調整する必要があるかもしれない。
文:カイリー・ギルバート