新学期を迎えるための、栄養士公認のグルテンフリーの軽食10選
食事
エキスパートが、食事からグルテンを抜くべき主な理由について説明する。 そして、グルテンフリーのおやつが学校での軽食に適していることを解説する。
ヨーグルトパフェから自家製キャラメルに浸したフルーツまで、子供のために栄養価の高い軽食を華やかにする方法はいくつもあるが、それがわかりやすいとは限らない。 特に、子供がグルテンを食べられない場合には。
体力を回復させるグルテンは、小麦などの穀物の中で自然に発生するタンパク質だ。 米国の医療機関ジョンズ・ホプキンス・メディスンによれば、グルテンは、タンパク質の量を増やすため、または、食感や風味を高めるために、抽出し、濃縮して、食品に加えることができる。
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グルテン不耐症(または過敏症)とセリアック病の違いは?
グルテン過敏症、グルテン不耐症、またはセリアック病の子供(および大人)の数が増えていることはよく知られている。
2021年に『World Journal of Clinical Pediatrics』で発表されたレビューによると、セリアック病の患者数は、認知度の高まりや先端的な検査の普及もあって、過去30年の間に大幅に増加している。 寄稿者の推定では、世界人口の1%がセリアック病だが、患者のうち最大95%は診断未確定のままだ。
「グルテン不耐症」、「グルテン過敏症」、「セリアック病」という用語は混同されて使われているようだが、少なくともこれらのうち2つの用語は同じ意味だ。
「セリアック病は小腸の上部(十二指腸)に影響する自己免疫疾患であり、グルテンの摂取を一生避ける必要があります。食事からグルテンを抜くこと以外の治療法はありません」と語るのは、 FEED Nutrition Consultingのオーナーであり創設者でもあるララ・フィールド(理学修士、米国管理栄養士)だ。
フィールドは、この慢性消化器病および免疫異常はアレルギーではなく、未治療のままにしておけば、骨粗しょう症、貧血、不妊症、ビタミン欠乏性、ミネラル欠乏症などにつながるとも言っている。
「グルテン不耐症」と「グルテン過敏症」という用語は、一般的に、グルテン入りの食品を食べた時に現れる消化器症状と腸管外症状(頭痛、倦怠感、筋肉痛、ブレインフォグ)を説明する際に使用される用語だと、消化器疾患を持つ人たち向けの食事計画の専門家であるE.A. スチュワート (経営学修士、米国管理栄養士)は言う。
「セリアック病と違って、一時的に食事からグルテン入りの食品を取り除いてから、再び戻して症状が戻るかどうかを確認すること以外に、グルテン不耐症に対する公認の検査方法はありません」
グルテンフリーのライフスタイルへの転換に関して知っておくべきこと
あなたの子供が非セリアックグルテン過敏症である、またはセリアック病だと診断されている場合、子供が食べられる食品を見分けるのは、あまりにも大変だと思えるかもしれない。 Celiac Disease Organizationは、避けるべき、グルテンを含む穀物の包括的なリストを提供している。リストには次のものが含まれる。
- 小麦、小麦誘導体(デュラム小麦、セモリナ、スペルト小麦、ファッロ、小麦でん粉など)
- ライ麦
- 大麦
- 様々な形態の麦芽(麦芽ミルクシェイク、麦芽シロップ、麦芽ビネガーなど)
グルテン入りのカテゴリーに分類されている食品の中で一般的なものとしては、パスタ、ヌードル、パン、シリアル、クラッカー、フラワトーティーヤ、およびその他の炭水化物の多い朝食メニュー(パンケーキ、ワッフル、フレンチトーストなど)などが挙げられる。 その他にこのリストに加えられる可能性があるものとしては、グラノーラバー、スープ、サラダドレッシング、キャンディ、加工されたランチミートが考えられる。
しかしスチュワートは、グルテンフリーが必要な患者には、「おいしくて、本来グルテンフリーである品目、特に繊維が豊富なもの」すべてに注目するよう勧めているという。 そのような複合炭水化物の多い食品には次のものがある。
- 果物と野菜
- 豆類
- ナッツやシード類
- 全粒のグルテンフリー穀物(玄米、ソバ、フォニオ、キノア、モロコシ、テフ、アマランス、キビなど)
子供向けのグルテンフリーの軽食10選
登録栄養士であるフィールドとスチュワートは、簡単に作れるグルテンフリーの軽食を10種類提案している。食欲をそそること間違いなしの以下のメニューで新学期を始めよう。
スチュワートのグルテンフリー軽食のアイデア:
- ナッツバターとベリーをトッピングしたライスケーキまたはコーンケーキ
- 薄切りにした七面鳥の肉、アボカド、チーズをトッピングしたライスケーキまたはコーンケーキ
- 全粒のグルテンフリークラッカーと、ハマスを添えた野菜スティック
- 無糖ヨーグルト、果物、グルテンフリーのグラノーラまたはナッツで作られたヨーグルトパフェ
- バナナフォスターヨーグルトパフェ。スライスしたバナナをココナッツオイルで炒めてから、シナモンと少量のブラウンシュガーを振りかけ、それを、刻んだクルミとグラウンドフラックスシードが入ったギリシャヨーグルトの上に添える。
- アーモンド、ココア、メープルシロップ、シナモン、海塩が入った自家製チョコレートアーモンドバターに浸したリンゴのスライス
フィールドのグルテンフリー軽食のアイデア:
- アップルチップス。3種類の材料(りんご、シナモン、砂糖)で作り、それ自体でもヨーグルトにトッピングしても楽しめる甘くてサクサクしたチップス。
- とてもシンプルなスパイスナッツ。アーモンド、ペカン、卵白、メープルシロップ、数種類のスパイス(シナモンやナツメグなど)で作る。
- バッファローカリフラワー。ひよこ豆粉でコーティングされた、グルテンフリーのベジタリアン食。
- ヘルシーキャラメルディップ。りんごなどの果物に添える。マジョールデーツ、アーモンドミルク、ギリシャヨーグルト、塩、ココナッツオイル、およびバニラ豆かバニラ抽出物のどちらかで作る。
文:エイミー・カペッタ