コルテッツの歴史
Department of Nike Archives
革新的なランニングシューズの魅力を詳しくご紹介。

Nikeの共同創設者で、伝説的な陸上競技のコーチでもあったビル・バウワーマン。彼のデザインの才能を形にした初めてのNikeランニングシューズがコルテッツだ。 アスリートが潜在能力を最大限に発揮し、ランニングをレベルアップさせるための方法をバウワーマンはいつも探っていた。 幾度もの試作を繰り返して完成したコルテッツは、ランニングシューズに革命を起こした。
1960年代後半に発売されたコルテッツのクッショニングは、米国の長距離ランナーにとって未知のレベルだった。 フルレングスのミッドソールに、アッパー直下のスポンジラバー層を重ねた初めてのランニングシューズだったからだ。 コルテッツはNikeランニングシューズのベストセラーとなっただけでなく、その新しいクッショニングの組み合わせが業界の標準になった。優れた足裏のクッショニングで衝撃を吸収し、スポーツシューズの歴史を変えたのだ。
ある影響力のあるランニング雑誌は、1971年にコルテッツを「米国で人気ナンバーワンの長距離トレーニングシューズ」と評した。
このシューズは、Nikeの歴史においても屈指の知名度を誇るシューズになった。その人気はランナーだけにとどまらない。 コルテッツは母指球部分のパッドとかかと部分のクッショニングを増量し、足裏に強力なヘリンボーントラクションを装備。当時のクッショニングとトラクションの基準を塗り替えた。
コルテッツは、コーチとしてランナーのニーズを第一に考えたバウワーマン(上の写真)が生み出したシューズだ。徹底してアスリートに焦点を当てる姿勢と信念は、創業以来Nikeのプロダクトイノベーションに影響を与えている。
コルテッツはランニングのイノベーションを飛躍的に推し進め、その後も進化を遂げてランナー以外にも支持されるようになった。 たとえば、2000年にNikeが発売したナイキ コルテッツ 3 SE オリンピック LOWは、レッドとシルバーのスウッシュ、ヒールにあしらった「USA」のステッチ、ユニークなトランスルーセントのアウトソールがポイント。
レザーやスエードを使ったシルエットは現在も人気が高く、普段履きモデルの名作として世界中で愛用されている。