寒い季節のランニング:ウェア選びで大切なこと
購入ガイド
空気が凍てつく季節でも、寒さから守ってくれる適切なランニングギアがあれば、走りに出かけるのをためらう必要はない。 今日は、そんなギアの数々をご紹介しよう。
ランナーであれば、気温が下がったくらいで走ることへの情熱が簡単に消えてしまうことはないだろう。 だからといって、寒さを耐え忍びながらランニングすべきだというわけではない。最適なギアさえあれば、そんな悩みは払拭される。
そこで、Nikeの出番だ。 Nikeでは、凍りつくような空気も、風も、雨も、そして雪でさえも振り払い、ランナーが冬も休まず走りに行けるようにサポートしている。 実際に、気づけば寒さを楽しめるようになっているかもしれない。
ランナーやその走り方には個人差があり、気候も地域によって異なるため一概には言えないが、寒い季節のランニングで大切なことは、その状況にふさわしい重ね着をするということである。 走り始めてしばらくすると体が温まってくるので、着込みすぎているとオーバーヒートしてしまうだろう。 ランの距離が長くなり、負荷が大きくなるほど、体が温まってきた際に調節ができるよう重ね着の仕方を工夫する重要性も高まる。
ここではまず、重ね着に取り入れるウェアの基本的な選び方から始めよう。この情報をもとに、自分に必要なアイテムが、インナー、ミッドレイヤー、またはアウターレイヤーなのか、あるいはすべて必要なのかを判断してほしい。
インナー:肌寒い時期
- トップスとショートパンツ:個々の寒さの感じ方にもよるが、半袖のシャツまたは長袖のシャツと、ランニングショートパンツまたはハーフタイツの組み合わせが一般的だ。 インナーを選ぶときに必ず外してはならないのは、通気性と速乾性という2つの機能である。Nike Dri-FITのインナーは、特にシャツの表面に水分を分散させ、すばやく蒸発させるように作られている。 一方、コットン素材のシャツは水分を吸収するので、ランニング中ずっと湿った状態が続く。 優れたインナーは、別のレイヤーを重ねてもオーバーヒートしないだけでなく、単独でも着られる。つまり、ランニングの途中で状況が変化したら、重ねたレイヤーを脱いで調節することができるのだ。
- グローブとビーニー:ランニング中、コアや上半身の暖かさが保たれていても、頭や手が冷えて寒くなってくることがある。 よほどの寒さでない限りは見落とされがちなランニンググローブだが、これがあれば余分な重ね着をしなくて済むという利点がある。 NikeのグローブにもDri-FITテクノロジーが採用されており、軽量な着け心地で手を暖かく保護してくれる。 また、NRCでペースを確認するのにグローブを外す必要がないよう、指先にはタッチスクリーンに対応するシリコンが使用されている。 Nike Runningのビーニーは、おなじみのDri-FITテクノロジーで頭や耳を暖かく保つ。
ヒント:ウォームアップを欠かさずに
何枚のウェアを重ね着しているかに関係なく、ランニングの前に軽く、ダイナミックなウォームアップを行うことで、走り出すときには体がだいぶ温まる。また、ギアを着用した状態でウォームアップを行えば、着込みすぎているかどうかを判断できるだろう。 Nike Training Clubアプリには、体力を消耗せずにランニングの準備をしっかり整えるためのウォームアップがいくつも用意されている。
ミッドレイヤー:寒い時期
- 長袖のトップス:ミッドレイヤーのトップスを選ぶ際は、長袖であることに加えて、暖かく、軽量で通気性に優れた高機能素材が使われているものを探そう。 Nikeの長袖のランニングトップスには、Dri-FITテクノロジーを採用した、軽量なフレンチテリー素材とポリエステル素材が使われている。 動きを妨げずに、通気性と暖かさを確保するよう工夫されているのだ。 また、ほとんどのモデルは、手を暖かく保つ長めの袖口や、外から目立たないポケットなども備えている。
- ウィンドブレーカー:風が強く、湿度が高いと、実際の気温より寒く感じることがある。 そんな時に活躍するのが、軽い着心地で体を保護してくれるジャケットだ。 Nikeのウィンドブレーカーには、雨や風をシャットアウトする速乾性テクノロジーが採用されている。また、ほとんどのアイテムにはリフレクティブ(再帰反射)素材が使われている。 これらは、必要に応じて、立ち止まらなくても簡単に脱いだり、折りたたんだりすることができる。
- ベスト:ランニングベストは、自由に組み合わせが効く汎用性の高いツールだ。 インナーや別のミッドレイヤーなどのギアと、好きなように組み合わせることができる。 Nikeのランニングベストは断熱材にダウンを使用しており、スリムなシルエットなので、邪魔にならず保温性も高い。 これらのベストは、ほとんどが防水加工されていて、計算して配置されたベントや収納に便利な隠しポケットを備えているので、長距離ランでも集中力を削がれることがない。
- タイツとレギンス:ランニングタイツには、雨や風からの保護性能だけでなく、血行を最適な状態に整えるコンプレッション機能も求められる。 Nikeのランニングタイツとレギンスには、サポート性に優れた伸縮素材が使用されている。ウエストラインにはウーブン素材を使用しているので、動きを妨げず、好みのフィット感に調節可能で、リフレクティブ(再帰反射)素材も採用されている。 持ち物が濡れないように保護するポケットがあるかどうかもチェックするといい。 ゆったり走りたい場合は、Nikeのランニングパンツがおすすめだ。Nike Thermaパンツは、速乾性と保温性の両方を備え、さらりと暖かい状態をキープしてくれる。
ヒント:安全第一
必ず、リフレクティブ(再帰反射)素材が使われているギアを選ぼう。 寒い季節には太陽光が弱くなるため、路上で目立ちやすいリフレクティブ(再帰反射)素材が使われたギアを身に着けていれば、より安全に走ることができる。
アウターレイヤー:寒さの厳しい時期
- ランニングジャケット:Nikeでは、あらゆるレベルのランナーの声に耳を傾け、過酷な条件下で最高のパフォーマンスを発揮するためには何が必要かを考え続けてきた。 Nikeのランニングジャケットは、パフォーマンス(あるいは楽しさ)を低下させることなく、最適な保温性を提供してくれる。 ニットパネルを配し、重要な部分を補強した作りにより、雨や雪を完全にシャットアウトするのだ。 天候の厳しさによって、最適なジャケットは異なってくる。
- フード、キャップ、ヘッドバンド:凍えそうな気温の中を走るのなら、露出した肌を覆う必要があることは周知のとおり。しかし、顔や首を覆い隠すことを忘れていないだろうか? ランニングフード、スヌード、キャップ、ヘッドバンドなどは、凍えるほどの寒さから耳を保護するだけでなく、雨や雪が目に入るのも防いでくれる。
ヒント:ルートも工夫しよう
ランニングの開始地点と終了地点は、自宅やジムの近くにするといい。 最適なギアに身を包んでいても、汗が乾いてくると体温が急激に下るので、ランニングが終わったらすぐに屋内に入って乾いた服に着替えよう。
冬用ランニングシューズの選び方
気温が0℃以上で時々雨が降る程度の温暖な地域で走る場合は、撥水加工が施されていれば夏用のランニングシューズを使い続けても問題ない。 冬用のシューズを購入せずに、防水加工されたゲイターを追加するという方法もある。
しかし、雪の積もった道路を走るのであれば、優れたトラクションを備え、耐久性も高い冬用のランニングシューズが必要だ。 また、オフロードを走るのなら、GORE-TEXの裏地が付いたハイカットのシューズを選ぼう。
道路が部分的に凍結するような地域で冬に走るのなら、アウトソールにスパイクが付いたシューズでトラクションを強化し、スリップを防止しよう。 雪の多い地方で走るのなら、靴底のラグが深く、十分な保温性のあるシューズを選ぼう。 そうでない場合は、保温性の高いランニングソックス(詳しくは以下を参照)を組み合わせて履こう。
EVAフォームは、寒さで硬くなるので、気温が下がるとランニングシューズのクッショニングは柔らかさが低下する。 最適なクッショニングのランニングシューズを選ぶ際には、この点に注意が必要だ(クッショニングが高い方を選ぶようにする)。
また、寒い季節のランニングはけがのリスクが高くなるので、ぴったりフィットするシューズを選ぶことも重要だ。 十分なサポート性を備えた快適なフィット感のシューズを探し、購入前にトレッドミルや歩道で試してみるといい。 シューズの試着では、必ずランニングソックスを履くこと。そしてサイズで迷ったら、ハーフサイズ大きいものを選ぶことをおすすめする。
ランニングソックスを忘れずに
寒い季節にランニングをする際の5つのヒント
1.ウォーミングアップが終わったら一枚脱ぐ
ウォーミングアップが終わってランニングの準備が整うと、外気温より10~20度ほど暖かく感じられるようになる。 しかし、ウォーミングアップ中の快適さを維持するには、実際の天候に合わせた組み合わせにしておき、体温が上がり始めたら一枚脱ぐとよい。2.天気予報に注意しよう
寒い季節は、風や雨も服装に大きく影響する。 たとえば、外気温が4.5℃であっても、風があると-1℃ぐらいに感じられる。その場合は、-1℃の天候に合わせた組み合わせにしておいて、ウォームアップが終わったら一枚脱ぐようにしよう。 組み合わせるウェアは、4.5~10℃の気温を想定してデザインされたものを選ぼう。
3.雨の日は気温の低下を想定する
雨の日は、実際の気温より5~10度低い日を想定してウェアを組み合わせ、体が温まったら一枚脱ごう。 また、雨や雪の日は、リフレクティブ(再帰反射)素材が採用されたものを身に着けて視認性を高めることも忘れずに。
4.体の末端を保護する
暖かいと感じていても、耳、指、つま先などをしっかりと保護しよう。これらの部位は心臓から最も離れているため、体熱も真っ先に奪われてしまう。
5.ウェアが濡れたらすぐに脱ぐ
ランニングが終わったら、濡れたウェアをすぐに着替えて、低体温症のリスクを回避しよう。
寒い日のランニングアパレルに関するFAQ
寒い季節のランニングは危険?
冬のランニングの安全策は?
寒い季節のランニングで危険を避けるには、適切なシューズを履いて転倒のリスクを軽減し、最適な体熱調節機能を備えた素材のウェアを着て、ランニングから戻ったらすぐに濡れたウェアを着替えることが重要だ。