日差しから肌を守るウェアの選び方
購入ガイド
趣味のスポーツやアクティビティを楽しむときに、強力な紫外線から肌を守るためのヒントをご紹介。
晴れた日に降り注ぐ陽光は、アスリートにとっても嬉しいものだ。でも賢いアスリートなら、紫外線の悪影響にも気を遣う。なぜなら、日光に含まれる紫外線は皮膚細胞のDNAにダメージを与え、早期老化や皮膚がんを引き起こすおそれがあるからだ。屋外でのアクティビティを楽しみながら、これから先も健康的な見た目やコンディションをずっと維持したいなら、一番の方法は適切なウェアで肌を守ること。
米国の皮膚がん財団は、日差しから肌を守るウェアの着用をすすめているだけでなく、推奨するUVカット製品に認証を与えている。青空の下で冒険に出かける前に、最適な装いの選び方を確認しておこう。
UPFとは?
UPF(紫外線保護指数)は、特定の素材が紫外線のA波とB波をどれだけブロックできるかを示す指数。アパレルアイテムが皮膚がん財団から推奨製品の認証を取得するには、UPF 30以上が求められる。UPF 30では、太陽から肌に届く紫外線が30分の1になる。UPF 50+の素材は、最高ランクのUVカット効果が認められたもの。
SPF(紫外線防御指数)はまた異なる指標だ。SPFは、日焼け止めを塗っていない肌と比較して日焼け止めを塗った肌が、日焼けするまでに要する太陽エネルギーの量を示す指数である。
UVカットウェアの選び方
1.彩度や濃度が高い色を選ぶ
すべてのウェアに十分なUVカット効果があるわけではない。たとえば白いコットンTシャツは、濡れるとUPFがわずか3になる。彩度や濃度が高い色のほうが、紫外線吸収率が高いため肌へのダメージが少ない。2.織り目の密度が高い素材を選ぶ
キャンバス、ウール、合成繊維(ポリエステルなど)といった密度の高い生地は、UVカット効果も高い。生成りのコットンにも、天然の紫外線吸収機能が備わっている。また、薬品や特殊染料による処理でUVカット効果を最大限に高めたウェアも存在する。
3.なるべくルーズフィットのものを
タイトなウェアは、素材が伸縮するときに紫外線が通りやすくなる。その点、ルーズフィットなら肌まで届く紫外線がかなり減るのだ。
4.しっかりカバー
迷うときは、長袖・長ズボンで肌の露出を少なくして、日光を長く浴びないようにしよう。
5.高性能アパレルを取り入れる
アクティビティに合わせてデザインされ、効果が長持ちするウェアがおすすめ。素材が伸びたり汗を吸ったりすると、UVカット効果が低下しやすくなる。Nike Dr-FITのような高性能素材を選ぼう。そして、ワークアウト用のウェアは適切にケアすることが大事。
UVカットウェアを選ぶ際のチェックリスト
- 帽子:つばが7.5cm以上あり、顔、耳、うなじ、首が完全に日差しから隠れるハット。麦わら帽子よりも、目の詰まった生地の帽子のほうが、有害な紫外線を多く遮ることができる。
- サングラス:品質表示に「UV 400」とあるサングラス。紫外線がほぼすべてカットされる。
- ショートパンツ、レギンス、ロングパンツ:UVカット効果が最も高いのはロングパンツ。でも涼しさをキープしたいなら、合成繊維素材を使用してUVカット機能を備えた濃色のアイテムを選択。
- ソックスとシューズ:サンダルは、足と足首を無駄に露出させてしまうだけではなく、保護力やサポート性が足りず、ほとんどのアウトドアアクティビティに向かない。おすすめは、速乾性に優れたアンクルソックスと、快適にフィットするスタイリッシュなランニングシューズかトレーニングシューズ。
- 水着:一泳ぎするなら、UPF値が示された水着を選ぼう。