ブレーザーの歴史
Department of Nike Archives
ブレーザー誕生の裏側を、1970年代にさかのぼって紹介。
ナイキ ブレーザーの歴史は、1970年代初頭にさかのぼる。 このシューズは、ポートランド・トレイルブレイザーズにちなんで付けられた。Nike本社の地元を拠点とし、当時リーグに加盟したばかりのプロバスケットボールチームだ。 Department of Nike Archivesによると、このチームの数名はNikeシューズを着用した最初期のプロスポーツ選手となった。
彼らが最初に履いたのは、1972年のブルインのプロトタイプ。 ブルインとブレーザーには似ている点が多くて混同されがちだが、1972年12月にはブレーザーもコートに登場した。
当時のカタログには「頑丈で優れた設計により、サポート性と快適性を最大限に高めたブレーザー HTは、全米のトッププレーヤーに選ばれています」と記されていた。「最高級のカーフレザーアッパー」が、加硫処理(巨大なオーブンを使用してアッパーとラバーアウトソールを熱で接合する)を経てソールに取り付けられていたが、当時この工程を取り入れていたのは日本の少数の工場だけだった。
誕生後まもなく、ブルインとブレーザーのどちらにも「勝者のためにデザインされたカラー」で配色されたスエードレザーモデルが登場。大人気を博して定番化した。
「アイスマン」と呼ばれたプロバスケットボール選手のジョージ・ガービンは、リーグ加入時に別のブランドのシューズを履いていた。 このガービンが、「プレーヤー限定」シューズを贈られたNike初のアスリートとなる。 そのブレーザーでは、通常「NIKE」ロゴを配置するヒールに「ICEMAN」という文字を入れた。
Nikeの高度なバスケットボールシューズテクノロジーが採用されたブレーザーは、やがてスケートボーダーの人気を獲得。コート外でも信頼されるシューズとなる。 だがNike SBがスケートボード専用のブレーザーを作ったのは2005年のことだった。
その後はSBとオリジナルの両バージョンが発売され、数年の間に数多くの人気コラボレーションが生まれた。
上の1973年の印刷広告は、ブレーザー、コルテッツ、グレコ、ナイキなどのNikeブランド製品を最初に取り上げた広告の1つ。
50年以上にわたり、ブレーザーはほぼ手つかずのデザインでアイコニックなシューズとして愛され続けている。 70年代初頭に誕生したシューズで、伝統を継承し続けているモデルは希少だ。
下をクリックして、数十種に及ぶ最新のナイキ ブレーザーをチェックしよう。