幅狭の足にぴったりのシューズを選ぶには
購入ガイド
シューズを自分の足に合わせて調整することも可能だが、幅の狭い足に最適なシューズを選ぶことで、けがのリスクを減らし、トレーニングの効果を最大化できる。

シューズの中で足がよく横滑りする場合、足幅が狭い可能性がある。 しかし、なかなか幅の狭いシューズが見つからないこともある。 シューズ幅の表示は紛らわしいことがあるうえに、幅の狭い足にもいくつかのタイプがある。
例えば、かかとから母指球にかけて足幅が狭い人もいるし、かかとの幅だけが狭い人もいる。 幅が狭い足のタイプごとに、異なるタイプのシューズが必要なのだ。
個々の足の構造に合わせて標準幅のシューズを調整することも可能だが、幅の狭い足に最適なシューズを選ぶことで、けがのリスクを減らし、トレーニングの効果を最大化できる。
幅狭の足に最適なシューズの選び方
1.ナロー幅シューズから試してみる
シューズによっては、幅の狭い足用に設計されたものもある。 一般的に、ナロー幅シューズは標準幅シューズよりも約6ミリ(1/4インチ)幅が狭く、幅広シューズよりも約13ミリ(1/2インチ)幅が狭いが、ブランドやタイプによって違う場合がある。
例えば、Nikeでは、ナロー幅シューズは標準幅シューズよりも約1センチ(約1/3インチ)幅狭だ。 しかし、表示にばらつきもあるため、正しいサイズのものを見つけるが難しい。
たとえば、一般的にウィメンズシューズの標準幅はBワイズだ。 つまり、サイズ7で平均的な足幅の人は、サイズ7Bのシューズを買う。 ところが、同じシューズが7M(M:ミディアム幅)と表示されていることもある。
メンズシューズの場合は、標準幅がDワイズ、ナロー幅がBワイズだ。 つまり、メンズのサイズ10で平均的な足幅の人は、サイズ10Dのシューズを買う。 しかしウィメンズシューズの場合、Dは幅広になる。
さらに混乱を招くのは、ウィメンズシューズにはエクストラナロー幅のものもあり、AA(2A)からAAAA(4A)と表示されることだ。 ナロー幅シューズをスリム幅やスキニー幅と呼ぶこともある。 シューズの幅がわからない時は、店員に質問しよう。2.ぴったりとしたフィット感のシューズを探す
ナロー幅とは明記されていないが、同等のフィット感をもつシューズも存在する。 ウィメンズの場合はBワイズ、メンズの場合はDワイズの中に、幅狭の足に合う機能を備えたシューズがあるのだ。
たとえば、Nike Flyknitは、足幅の狭いランナーが何キロ走っても安定感やサポート感が持続する快適なフィット感を特徴とする。 Flyknitアッパーを採用したシューズは、優れた通気性とサポート性を備えたソックスのように足を包みこむ。 また、その柔軟なアッパーは、構造と耐久性を十分に確保する、しっかりとした材質で作られている。
シューレースも、ぴったりと快適にフィットする履き心地を得るために大切な要素のひとつだ。 たとえば、Nike Flywireケーブルは、シューレースを締めることでぴったりと安定した履き心地になる。3.ランニングのためのナローフィットモデルを探す
ランニングやトレーニングなどのスポーツでは、通常よりもナローなフィット感のシューズを試したい人もいるだろう。
その場合は、Nike Freeシューズがおすすめだ。内側のウェビングが中足部の周りに圧力を配分し、急停止や方向転換のときにさえ快適でぴったりとフィットする履き心地を実現する。
カジュアルシューズやブーツの場合も、浅めのトゥボックス、先細りデザインのヒール、高めのアーチ、またはアーチ部が細いアウトソールのシューズのほうが幅狭な足にフィットする。4.通常とは異なるシューズの選択肢を考える
いつもは履かないようなシューズを試してみるのも良いかもしれない。 普段はメンズシューズを履くという人は、ウィメンズシューズを試してみよう。
ウィメンズの標準幅はメンズのナロー幅と同じで、さらにかかと部分が少し狭くなっているものもある。 いつも履いているメンズシューズのサイズに1.5を加えると、ウィメンズのサイズに相当する。 たとえばメンズサイズが9なら、ウィメンズサイズの10.5を試してみよう。
また、ナイキ エア ペガサスやナイキ エア インフィニティのようにカスタマイズ可能なシューズであれば、好みのフィット感になるよう調整が可能だ。5.インソールやソックスを追加する
ぴったりのナロー幅シューズが見つからない場合は、インソールを入れて履き心地を調整するという選択肢もある。 靴の中での足の高さを上げてくれるインソールは、シューレース付きのシューズの場合に有効だ。
適度な土踏まずのサポートとクッショニングを提供するインソールを見つけよう。 インソールを入れることで足の滑りやずれを防ぐことができるため、足全体の擦れも防げる。
あるいは、厚めの靴下を履くという方法もある。 誰にでも有効というわけではないが、靴下が足の側面の隙間を埋めるため、足の不要な動きを防ぐことができる。

自分の足幅が狭いかどうかを確認するには?
自分の足幅が狭いかどうかを確認する最も簡単な方法は、シューズを試着して感触を確認してみることだ。 たとえば、シューレースのあるシューズを購入する場合、両サイドのパネルが触れたり、重なったりするまでシューレースを締めなければならないことがあるかもしれない。
足の両サイドに隙間があるか、あるように感じるか、確認してみよう。 次に、左右交互に足踏みをしてみて、足の安定感や固定感を確認しよう。 足が横方向にスライドする人は、おそらく足幅が狭い。
より正確に足のサイズを測りたい場合は、 店員がブランノックデバイスを使って足幅と長さを測ってくれそうなシューズショップに行ってみよう。 または、足全体をスキャンして構造をマップ化し、数秒で結果を教えてくれるスマートフォンアプリ(Nike公式のものなど)を使うという方法もある。
かかとの幅が狭い人は特に、足の構造に関する詳細な個別の測定データを手に入れることをおすすめする。 足全体の幅が狭ければ、ナロー幅のシューズを購入すればいい。 しかし、かかとの幅だけが狭い場合は、足の最も幅が広い部分に合うシューズを購入し、必要な調整を行うことになる。
かかとの幅が狭い人の場合、Institute for Preventive Health Foot(足の予防医学を専門とする研究所)が、次のような方法でシューズを調整することを推奨している。
- ヒールインサートかパッド、あるいは矯正具を使用し、かかと部のスペースを減らす。
- 隙間を埋める機能としてヒール部にパッドが付いたソックスを着用する。
- シュータンにパッドを装着し、足から靴の後方向に力が加わるようにする。
- シューレース付きのシューズを選び、さらに予備のアイレットを使って足首付近をしっかり締める。 アイレットは追加もできるが、エア ズーム、リアクト インフィニティ、ナイキ ペガサスなどのランニングシューズの中には既に予備のアイレットがついているものが数多くある。
ナロー幅シューズを買う理由
『Journal of Foot and Ankle Research』で発表された2018年7月の研究によると、足にぴったりのシューズを履いている人はおよそ3分の1しかいないそうだ。 そして足に合わないシューズを履いていると、擦れ、痛み、たこ、うおのめ、水ぶくれといった足のトラブルに見舞われるリスクがある。
ウォーキング、ランニング、階段を登るなどの単純な動作さえも危険になりかねない。 適切な安定性とサポート性がないと、足首の捻挫や転倒が起きやすくなる。激しい動作や、素早い方向転換を伴うスポーツをしている時は特に危険だ。
自分の足にぴったり合うナロー幅シューズを探すのは面倒かもしれないが、間違いなくその甲斐はある。 ぜひ足を計測する時間をとり、たくさんのシューズを試し履きして、最高の一足を選んでほしい。 もし足に合わなかった場合は返品しよう。もちろん、試着後でも大