パフォーマンスニーズに最適なスポーツソックスを選ぶ
購入ガイド
趣味のスポーツやフィットネスアクティビティに適したソックス選びに悩んでいるなら。ここで紹介するヒントを参考にして、適切な素材、フィット感、機能を選ぼう。
ハイキング用、ランニング用、ウォーキング用など、用途に合わせたシューズがあるように、ソックスにもアスレチックアクティビティに合わせて作られているものがある。高負荷のエクササイズや競技スポーツではジャンプしたり、走ったりする必要があり、足に普通以上の負担がかかることがある。
間違ったタイプのソックスを履いていると、水ぶくれやひどい水虫ができ、足が過度に発汗して、爪や足が真菌症にかかる恐れがある。適切なソックスは、怪我の予防に役立ち、シューズを上回るサポート性を提供してくれる。そのため、どのような素材や機能を求めるのか理解することが重要になる。
最適なスポーツソックスを買うためには、アクティビティのタイプや運動強度を考慮する必要がある。たとえば、スキーやハイキングに行く場合、日常履くコットン素材のアンクルソックスは適さない。湿気や汗を逃がす厚手のウール混紡素材の方が適している。
ソックスのカットの一般的なタイプ
ソックスを決める前に、ソックスの丈やカットについて詳しく知ろう。
- ローカットソックス、ノーショウソックス、アンクルソックス:名前が示すとおり、足首より下または足首よりやや上までくる、丈の短いソックスだ。シューズの内側に隠れて、見えないこともあるため、「ノーショウソックス」という呼び名もある。丈の短いソックスは一般的にランナーが着用する。生地が少ない方が有利になるスポーツで使用されることも多い。
- クルーソックス:クルーソックスは、通常は足首の数インチ上やふくらはぎのちょうど下にくる標準サイズのソックスだ。より丈の短いものは、ミニクルーソックスと呼ばれることが多い。クルーソックスは、ジムやフィールドなど、さまざまなアスレチックアクティビティで活躍する実用的なサイズのソックスだ。
- ミッドカーフソックス:ふくらはぎの途中またはふくらはぎの一番上までくる、丈が長めのソックス。トラウザーソックスと呼ばれることもある。暖かさや、やや広めのカバー範囲が望まれるアクティビティでよく使用される。
- オーバーザカーフソックスまたはニーハイソックス:ニーハイソックスは通常、丈が膝のすぐ下まである。風雨にさらされることが多いアウトドアスポーツや、(シンガードを適切な位置に保持するためなどの理由で)下腿の保護が必要となるスポーツでよく使用される。
- オーバーザニーソックス:太ももまで届き、丈が一番長く、カバー範囲が最も広いスポーツソックス。オーバーザニーソックスは、膝パッドや他の保護クッションをさらにサポートするために使用することもできる。
スポーツやパフォーマンスに合わせて開発された素材を選ぶ
スポーツソックスを買うときは、湿気を逃がす機能を持ちながら、正しい位置で足への衝撃を和らげる専用の素材を探そう。アスリートや活動量の多い人の場合は、アクリル素材や合成素材のソックスが適している可能性が高い。なぜなら、そうした素材は湿気を吸収し放出する機能を備えていて、足をさらりとした状態に保つからだ。
ここでは、スポーツソックスで求めるべき素材をいくつか紹介する。
ウール:ウールは、ソックスに最適な素材の1つだと考えられている。また、最も高価な素材の1つでもある。ウールは、柔らかい繊維で作られていて、チクチクせず、通気性に優れ、臭いがつきにくいため、ソックスにぴったりの素材だ。特にメリノウールは、湿った状態でも保温性を保つことで知られている。そのため、ハイキング、スキー、スノーボードなどの冬のアクティビティで人気の選択肢となっている。
ナイロンとアクリル:これらは、クッション性のある丈夫なソックスを作るために混紡した合成繊維だ。アクリルはサポート性と快適性を提供するのに役立ち、ナイロンは耐久性を高める。どちらの繊維も湿気を逃がしてくれる。
天然繊維:天然繊維にはウールやコットンが含まれる。コットン単独ではスポーツソックスに適しているとは言えないが、他の素材と混紡すると、耐久性がより高まり、用途が広がる。
なぜコットン素材は避けるべきなのか
標準的な日常用のソックスは薄手で、コットン素材を使用しているものが多い。コットンは水分を吸収し、保持する性質がある。そのため、皮膚炎や真菌症を引き起こすことがある。
現在のところベストなソックスは、さまざまな種類の織り方や繊維を組み合わせた素材を使用したものだ。これらは、耐久性を高め、臭いを防ぎ、足をさらりとした状態に保つことができる。
スポーツソックスで求めるべき機能
必要とする機能は、アクティビティのタイプや季節によって変わる。真夏にサッカーをする場合は、耐久性、吸汗性、速乾性を兼ね備えたソックスを探す必要がある。気温10度の中でスノーシューを楽しむ場合は、厚手のウール系の素材のものが、足を温かい状態に保ち、湿気を逃してくれる。
スポーツソックスを買うときは、次の点を検討しよう。
- クッション性とサポート性:ソックスの前方とかかと部分にパッドがあるものを探そう。パッドがあると、足への衝撃を和らげ、水ぶくれを防ぐのに役立つ可能性がある。パッドはスペースを多くとるので、シューズがきつくなりすぎないよう気を付ける必要がある。
- 温度:冬のアクティビティに参加する場合は、足を温かくさらりとした状態に保つソックスが必要になるだろう。
- 着圧感:着圧ギアは、優しく圧迫して血液循環を促し、筋肉への血流と酸素の供給量を増加させる。ワークアウトや競技を頻繁に行うアスリートは、リカバリーを促進する手段として着圧ソックスを好むことが多い。
- ずれやもたつき:適切なサイズを見つけることに関連するかもしれないが、つま先部分などの肝心な場所の素材がぴったりとしていることを確認してほしい。ソックスのずれを防止するのに役立つからだ。
- 除湿性:アクリル、ポリエステル、ウールの混紡素材は足をさらりとした状態に保つことができる。たとえば、Nike Dri-FITソックスは、通気性に優れた速乾性素材を使用している。
- 防臭性:足をさらりとした状態に保つことに関係している。速乾性素材の場合は、臭いの原因となるバクテリアが繁殖する可能性はそれほどない。ウール素材やポリエステル素材がおすすめだ。
自分に最も適したスポーツソックスを見つける
購入するソックスのタイプは、アクティビティや個人の好みによって変わることを覚えておいてほしい。最適なバスケットボールソックスが、サッカーに最適なソックスだとは限らない。その逆の場合も同じだ。
ソックスの丈と素材をアクティビティに合わせることも忘れてはならない。ハイキングをする場合は、丈が長めで厚手のソックスを履くと、トレイルで泥や先端のとがった低木から足を保護できる。
正しい種類の高品質なスポーツソックスを選ぶと、足を温かくさらりとした状態に保つことができ、水ぶくれもできない。つまり、活動的な生活を送り、最高のパフォーマンスを発揮し続けることができるというわけだ。