エア マックス 97の歴史
Department of Nike Archives
伝統を受け継ぐ一足。
エア マックス 97のアイコニックな「Silver Bullet」エディションのインスピレーション源は日本の新幹線であると、これまでに見聞きした人もいるかもしれないが、実際はそうではない。 着想をもたらしたのは自然であり、もっと具体的にいうと、池に水滴が落ちたときにできる波紋からインスピレーションを得たとデザイナーのクリスチャン・トレッサーは話す。
「水滴が落ちて、Airユニットに向けて放射状に広がっていくさまを表現しています」 シルバーのリフレクティブ(再帰反射)素材のパイピングが、エア マックス 97のコントラストの効いたメカニカルな雰囲気を演出したデザイン。このコンセプトは、彼が愛するマウンテンバイクとその金属部品から生まれたものだと言う。
とはいえ、持続性のあるこのデザインは物語の半分に過ぎない。 エア マックス 97は、フルレングスのビジブルAirを初めて搭載したことで、当時最も革新的なシューズの1つとなった。
2017年には、LAを拠点とする世界的なスポーツウェアブランドUNDEFEATED(UNDFTD)から、現在でも高い人気を誇るコラボレーションモデルが2つのカラーでリリースされる。 UNDFTDのロゴを配し、エナメルレザー、フォーム、フルレングスのビジブルAirをミックスしたシューズだ。
同じく2017年、ヴァージル・アブロー率いるOff-Whiteコレクション「The Ten」の1アイテムにもなった。アイコニックなNikeフットウェアの伝統的スタイルを称えたコレクションだ。 このコレクションは「Revealing(啓示)」と「Ghosting(消滅)」の2つのカテゴリーに分かれており、「Ghosting」では、デザインにトランスルーセントのアッパーが採用された。 コンバース チャック テイラー、ズーム フライ SP、リアクト ハイパーダンク 2017、エア フォース 1 LOW、エア マックス 97が含まれるカテゴリーだ。
このエア マックス 97は、トランスルーセントのアッパーを再構築し、テーマと結びつくようにぼんやりと姿を現す素材を使用している。 レッドのジップタイとシュータンのロゴ、ブラックのトリミング、グリーンのシューレースチップ、トランスルーセントのアウトソールも目を引く。
エア マックス 97には多くのモデルがあり、 今後も目が離せない。 まだお気に入りのモデルがなかったとしても、下のボタンをクリックすれば、気になる一足が見つかるかもしれない。